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盛岡本フェアをしたい

千葉県佐倉市の「サクラdeブックス」さんでシェア型書店の棚主をやっています。

今は、本屋大賞ノミネート作を中心に、読んで面白かった小説を置いているのですが、他の棚主さんの選書を見ていると、もっと個性を出したい気持ちがむくむくと湧いてまいりました。

フェアとかやってみたい。
と、いうことで、脳内会議の議事録として、置きたい本を考えてみます。

自分は転勤族のため、いろいろな土地を点々としているのですが、
岩手県の盛岡市は学生時代を過ごした思い出の地。
退職後に実家などのしがらみがなければ、住みたいなぁと夢見ています。

フェアをするなら盛岡本フェアをやりたい!

置くとしたら、こんなラインナップかなー

盛岡が舞台で、手紡ぎの布ホームスパンが題材の心温まる小説。
号泣です。
実際の喫茶店も多数出てきて、盛岡に喫茶店巡りに行きたくなります。

「てくり」は盛岡の暮らしを伝えるミニコミ誌。
素敵な雑誌で、家のスペースが許すなら全号揃えたい。
ホームスパン特集は気合の入った一冊です。
雲を紡ぐとセットでいかがでしょうか。

活版印刷三日月堂の舞台は埼玉県の川越ですが、
シリーズ3作目の本作では、主人公の母親のルーツを探るために盛岡に出かけます。
大好きなシリーズに盛岡が出てきて、読んでいて「盛岡だ!!!」って、叫びました。

本好き、書店好きなら読んだことのあるはずの書店ガールの2作目。
舞台は東京吉祥寺ですが、本作では盛岡で行われる一箱古本市が登場します。
一箱古本市という文化を知ったのがこの作品でした。

盛岡が舞台の小説で、芥川賞受賞作。
未読です。
恥ずかしながら、このnoteを書いていて知りました。
読もう。

「てくり」大好き。
ここに出てくる喫茶店全部行きたい。
学生時代はお金がなくて、あまり喫茶店に行ってなかったのですが、
今なら経済的には問題ない・・・はずだ(笑)

大好きな盛岡のクラフトビール「ベアレン」の社長さんの本。
日本で一番おいしいビールだと思っています。
就職して初めてのボーナスで毎月12本ビールが届くセットを頼んだのは、よい思い出です。独身だったし、ズボラだったので、家中がビール瓶だらけになりました(笑)
全部おいしいけれど、シュバルツやポーターなどの黒ビール系が特に好き。

福祉実験ユニット「ヘラルボニー」の双子社長が書いた本です。
障害を持つアーティスト(異彩作家)の作品を元にビジネスを行っている会社です。
本社は盛岡と東京。
成田空港第3ビルのアートプロデュースや、「ベアレン」とのコラボパッケージで知ってから、ファンになりました。
ディズニーとのコラボTシャツを姪っ子にプレゼントして、クッションカバーをお家に迎えました。お気に入りです。

基本。

将棋マンガ。
ハチミツとクローバーも大好きだけど、3月のライオンはもっと好き。
ほとんどのマンガはレンタルで読んでいるけれど、3月のライオンだけは家に揃えています。
7巻、8巻は盛岡のつなぎ温泉に主人公が記念対局に来ます。
8巻には仙台も出てくるのですが、仙台も2年間住んでいたので、知っている場所が出てくるのが嬉しいです。

盛岡在住の作家、くどうれいんさん。
遅まきながら、最近存在を知って応援しています。
「うたうおばけ」「桃を煮るひと」も良かったです。
何を置くか迷います。
いっそのこと、全部置いてしまおうか🍑

盛岡の独立系書店BOOK NERDの店主が書いた本。
脱サラ、起業、挫折からの本屋を開く早坂さんの半生がセンチメンタルな文体で綴られています。
作家くどうれいんさんの誕生記としても興味深いです。
喫茶店「六月の鹿」や東京の独立系書店「SNOW SHOVELING」など、行ってみたかった場所も出てきて楽しく読めました。

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