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アイソトープ治療・入院10日目

すみません、昨日更新できませんでした。
これは昨日のことです。
ショックからリアルな現状を吐露しすぎています。人によっては不快になる可能性もあります。あと無駄に長いです。
書いて心を整理しています。

それでも大丈夫って方だけどうぞ。



17時前、放射線科の先生方がいつものように
放射線量を測定しに来ました。
その際に「2日って空いてる?」と聞かれました。
私の退院予定は11月1日です。
このまま行くと、1日にギリギリ退院できるかできないか…という数値らしく、
念のために聞かれたんだと思います。

私は先生方が去ってから
「1日延長するかもしれない」という
まだ不確定な事実に心の奥が冷えていくような、麻痺したような感覚になりました。
何も手に付かなかったです。
11月には退院できるから頑張ろうって心持ちだったので、たかが1日延長するかもしれないというだけで、
かなり落ち込んでしまったんだと思います。
ぐるぐると色んな思考で頭の中がいっぱいでした。

「下着が足りなくなるかも」
「水は予備でなんとか大丈夫」
「箸が足りないからフォークで節約しよう」
「おりものシートが足りない」
「紙コップ節約のためにプラコップを使わなきゃ」
「体拭きはまだあるから何とかなる」
「スマホのギガ数足りないかも」
「あんなに水飲んでいたのに、何で」

持ち物については、お金を預けているので
看護師さんに頼めば買ってきてもらえるんです。
しかし、私はどうしても申し訳なくて言い出せません。女性の看護師さんは結構すぐに居なくなってしまう人が多い印象がありました。
きちんと考慮して配属されているとは思いますが、それでも若い女性の看護師さんは将来があるかもしれないと考えると引き留めるのも、何度も呼びつけるのも私はしたくありません。
かといって男性の看護師さんに生理用品を買ってきて欲しいなんて申し訳ないです。
皆さん、それが仕事だから気にしないかもしれませんが、私が遠慮してしまいます。なんならナースコールを押すことすら遠慮しています。
なので、今あるものを更に節約して使わなければいけないと思いました。
家族に来てもらうにも、ここは最上階で行き来だけでかなり体力を使わせてしまいます。申し訳なくて、逆に「退院まで来ないで」と連絡してしまいました。

そこまですると、次は自分に嫌悪感がわいてきて、
「喉の腫れはひいてきました?」という看護師さんの何気ない一言で、全く実感の無い喉を触りながら愛想笑いを浮かべてしまったこととか、
バセドウになった高校生当時、職員室で同じくバセドウの先生に「そのうち薬も減って何とかなるよ!」と言われたのに、何とかなっていない現状など、
思い出しては涙が止まらなくなってしまいました。

結局昨日は、晩ごはんものどを通らなく、
ベッドで倒れるようにして眠りました。

もう空元気で「何とかなる」とか言えなくて
まだ完全に決まったことでもないのに、
随分と感情を振り回されました。
次の日になり、
これを書いている今は落ち着いています。
長い長い吐露をすみません。

アイソトープ治療を何度か行う人もいるし、
在宅だから楽とかでもなんでもなく、
しかし何もない場所に2週間ほぼ1人でいることは
ただただ本当に辛いです。
ここに入れたものは捨てないといけないので、最低限の物しかありません。
考えて、計算して、物を使っています。
その計画が崩れてしまって混乱もしていました。

それだけです。
アイソトープ治療で愛する子どもさんを抱えられないわけでもないし、何度もここに入院しているわけでもないので、たった2週間で根をあげるなんて、弱いとは思います。
ましてや、この治療を選んだのは私です。
放射線量が下がらなければ帰った時に
家族へ害がありますし、
いくら1日の目安量より水分を摂っていても、
現に放射線量の減りは遅いです。
2週間で放射線量がどうにもならなかったってだけです。時は勝手に経ちますし、どうにかなります。


ただ、介護を齧った身としては
少しでも話をするってとても安心することなんだと身をもって経験できた気がします。

治療前にお医者さんからの説明は退院時のみというのは理解していたのですが、
いざこの場に置かれて治療を受けると、
不安で不安で仕方ないんです。
介護と医療は別物ですし、担当の先生は忙しそうな方だというのも理解できます。
今の私と一緒にいるだけで害があるのも理解できています。
それでも説明すること、話すことってこんなに
精神状態に関わるんですね。
今まで、放射線量の下がり方が微妙なことを先に言ってくれていれば、もっと早めの段階から物の節約もできました。入院前に言われた、早ければ29日に退院できるかもしれないという言葉を期待しなかった。
いつも素っ気ないのに、突然話しかけられて延長を仄めかされることは恐怖でした。
コミュニケーションって大事です。
(先生を責めたいわけではありません。そういう方針なのは同意していますので。ただの感想です。)



長くなりました。
本当にすみません。
残りの入院生活も頑張ります。
ここまでお付き合いしてくれた方がいるかわかりませんが、これを読んでいる方がいるとすれば、
ありがとうございました。

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