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ボランティアに関する意識と「やりがい搾取」(初出2018年6月28日)

なんだか「ブラックボランティア」という言葉まで出てきちゃいましたね。

東京オリンピック・パラリンピックのボランティアはまだ“ブラック”か?──募集要項について考える
https://gqjapan.jp/.../201.../2020-tokyo-olympics-volunteers

実際に、20日間連続フルタイム(最低6時から22時、最大5時から翌朝3時で特に休暇的な時間はなし)な立場で第23回世界スカウトジャンボリーの運営ボランティアに参加しちゃったから、なんか、もしかしたら私の立場も業務時間だけ見ると相当黒、だったかもしれないっすね。

荷物を警備する必要もあったのでウェルカムセンターに寝泊まりしてたから、朝はたいてい、「IDカードなくして、エクスカーションプログラムのバスに乗れないよ!」という話で起こされたし、寝る前も10時の消灯直前に(ひどいと夜中に起こされて)、「IDカードなくしたから、明日バスに乗れないよ!」となる(結果、やってることはほぼほぼ一緒)。

途中、いろいろあって1泊2日自宅に帰ったりもしましたが、ほぼずーっと職場にいましたねえ。

その分、ISTの皆さんにはきっちり時間を決めてルーティンワークを「がしっ」とこなしていただきました。午前・午後・夜のどれかで働いてもらって次の日はフリー、という環境を作れたし、空いてる時間には万々交流してもらっていたし。きっと楽しかったに違いないと勝手に自負しております。

午前・午後の仕事で終わっちゃった組のISTの中には「クロサワサーン、ちょっと新山口駅前に行ってくるねぇ」と飲みに行っちゃう連中がいたし、「クロサワサーン、働き過ぎだよ!」とISTの皆さんにおしかりを受けたりもしました。

(新山口駅前の居酒屋さんの管理会社の方に連絡が取れたので、英語のメニューを置いてもらうなどのミニプロジェクトが功を奏し、自分は行けなかったけど、ISTには日本の居酒屋も楽しんでいただけたはず)

いや、立場上、ISTの皆さんと交代できない仕事だったわけで。JDTの皆さんとはそれなりに交代勤務としていたけど、セキュリティの問題も含め、JDTみんなでウェルカムセンターに泊まってましたよ。

ってなことを考えると、すべてのボランティアを一律に考えちゃうのは危険。やりがいに従って責任も大きくなるわけで、その責任を果たす為にはやっぱりそれなりの覚悟は当然必要。

だから、「やりがい搾取」なんていうのも、その担当する業務によるような気がします。

もちろん人にもよると思うけど、ボーイスカウトの世界スカウトジャンボリーは、ボランティアも全員が参加費20万円、交通費自腹、その他休暇を確保する、休んだ分給料が減るなどのコストをかけて参加しているわけです。成人指導者が国内数千人の規模で。

アメリカで行われる次回の世界スカウトジャンボリーだって、航空運賃を払ってみなさんボランティアに参加なさる。

これ、やりがい搾取だなんて考えてたら、まったく無理。
そもそも、搾取だと思ったらボランティアなんかやるべきじゃないし、たぶんやらない。

自分が担当する業務をきちんと考えられる環境は必要不可欠だと思うけど、それがない「ボランティア全般」的な業務で「ボランティアのやりがい」を考えちゃうのはちょっとなんか違うように感じました。いや、お金もらえるなら、それはそれでうれしいですけどね。お金はほしくないわけではないです。

とか言いながら私、17NSJも24WSJもボランティア参加しません。今は違うところに重点を置きたいから。地元の事業をきっちりこなしていきたい(テントも届いたし)。

うちのスカウトたちも参加します。17NSJ・24WSJに参加するボランティアの皆さん、皆さんのご努力に心から感謝しております。よろしくお願いします!

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