ヘドバンと医者とコミュニケーション
私の彼女は、ここ2年くらい慢性的に体調が悪い。
なんで突然彼女の話かというと、彼女、医者にかかっても全く良くならないんですよ。
頭痛かぁ…→頭痛外来 吐き気かぁ…→消化器科 発熱かぁ…→内科 みたいな感じでずっと転々としてるけど全然良くならない。
実際一緒に通院しているわけでもない私が医者についての良し悪しを判断できる材料が全くない以上、原因を彼女側に一旦求めるしかないわけで、病院行くたびに
「ちゃんと全部起きてる症状言った?」
「「ちゃんと調べて」ってリクエストした?」
みたいな感じでついつい聞いてしまう。
たまに口論になる。そりゃそうだ。しんどいのは本人なのに「お前が悪いんちゃうか??」みたいな言い方されたら普通にムカつくわな。
いろいろあって私も先週から首の痛みが酷くて、首だけでも怖いのに、さすがに手にしびれとか出てきたので病院にかかったわけです。
実際自分が医者にかかってみてわかった。
医者に適切に病状を伝えるの、クッソむずい。
ごめんなさい。口頭だけで適切に現状伝えるのは無理。
今回自分がどんな症状でどんな感じで診察を受けたか?というと、
・症状
むち打ちというか寝違え的な首の痛み・手のしびれ・ピリピリとした痛み
・文脈
よく寝違える(3ヶ月に1回)・過去にストレートネックの診断、昨日よりはマシになってるが一進一退
という感じ。で、実際の診察の様子はこんな感じ。
先生「どないしました?」
ワイ「首が痛いんですよね」
先生「いつから?」
ワイ「先々週ライブでヘドバンをして」←「そのあと最初は筋肉痛っぽかったけどその後悪化と改善を繰り返してる、途中で関係なく寝違えたかもしれない、過去にもストレートネックって診断をされてる」と言いたかった
先生「あーヘルニアになる人もいますからねー。手しびれます?」
ワイ「手のしびれというか」←「動かすのに支障はないけどピリッと痛い」というのを言おうとした
先生「アー手のしびれね、レントゲン取りますね(前からと横から)」
先生「ヘルニアにはなってないですねー」←横からのを見てない
先生「上向けますか」
ワイ「むけますけどk」→「昨日の夜までは全く向けなかった」と言おうとしている
先生「んーそっかーとりあえず薬飲んだらしびれも止まってスッキリすると思いますよ」
ワイ「アッハイ」
別にこの人がヤブだとか言う気持ちはまったくない。本当にない。
実際のところ、病名よりも、今この瞬間の手のピリピリ感から解放してくれれば私としてはそれで良いし、ヘルニアじゃなくて良かったー!!って思ったし、そもそも診断の材料としてはこれで必要十分なのかもしれない。私にはその判断はつかない。
ただコミュニケーションとしては完全にミスってる。少なくとも私の現状は相手に共有されてないし、相手の判断基準も私に共有されてない。完全にコミュニケーションとしては成り立ってない。
このくらいの症状ならまぁ別にいっかーという気持ちだけど、命にかかわる難病でこのコミュニケーション具合で、結果見逃してましたーーーだったら正直困る。
コミュニケーションとは双方の努力が必要なので、その点ではもちろん私にも至らぬところはあったなぁという気持ちではある。伝えるべきだと思ったらちゃんとゴリ押ししろよ、と言われても仕方ない。
でもそこまで患者に求めるの?難易度高くない?こっちは首が痛くて早く帰って寝たいんだぞ?という甘えた気持ちも正直ある。
あとは診察の仕方とか診療のシステム自体がイケてないという可能性もあるかなとは思う。
というと、意識高い高い系の、すぐにビジネス以外にビジネスの考え方持ち込むクソ野郎めいてるけど、診療は短く済ませれば済ませるほど利益が上がるはずなんですよね。利益というのは回転率を高めてたくさんの感謝を見る、という話でもあるし、そもそも診療は短いほうが楽だ。医者だって人間だから、辛気臭い患者の顔を見ている時間は短くしたいだろう。
で、しかも診断ミスっててもう一回来訪したらその分また診察料がもらえるわけで、別に1回の診断に万全を尽くさなくてももらえる金額が減ることはない。もちろん悪意を持ってその姿勢を続けていたら悪評は立つと思うけども…
しかも症状が治らなくて、見切りをつけて別の病院にかかった場合に、もとの病院では「この人は治ったから来なくなった」のか「見切りをつけられた」のかを判断する術がない。
こう見るとそりゃ一回一回の診察がテキトーでもしゃあないやろな、という気持ちにもなる。もちろんこれを意図してやってるわけではないと思いますが、積極的にそういった制度に変える力も働かないような気もする。
もっと言えば、医者は診断と治療のプロなのであって、問診というかコミュニケーションのプロではない。
これってIT業界でいうとエンジニアに顧客から不具合の発生条件を聞き出して問題の切り分けをして修正時期の交渉からアフターフォローから謝罪までやれって言ってるみたいなもので、そもそもやらせてる事自体がお門違いなんじゃないか?という気もする。
別に今回のことで唐突に問題意識が私の中に芽生えて、医療の改革を!!とかは言い出さないけれど、
問診での情報取得を代替するチャットボットとか、医者の代わりではなくて医者の負担を肩代わりしつつ、質を高めるような革新はもっと起きてもいいんじゃねえかなぁと言う気持ちは少しある。変な野心で医療崩壊を引き起こしそうなイノベーションよりは、堅実なやつがもっと出てきてほしいなと思う。
少なくとも今後疑わしきを医者に判断してもらうときは、「今回の診察に至るまでの症状の経緯」「今回の通院で求めること」を資料にして、お医者さんが問診にかけるコミュニケーションコストがなるべく減るようにしようと思います。
今回の通院で言えばこんな感じの資料を持っていけばよかったんじゃないかな。ってのを作ってみた。確かにこれあったらもっと満足感ある診察が受けられた気がする!!!みなさんも参考にしてみてね!!
▼症状の概要
・首の痛みと手のしびれのような痛み(手に力が入ったり入らなかったりする)
・先週をピークに少しマシにはなっている。
▼経緯
・2年前〜
定期的(3ヶ月〜半年に1回)に寝違えを起こし、今回と同様の症状を発症している。
病院を受診した際にストレートネックとの診断を受けた。
・7/14(土)
バンド演奏で30分に渡りヘッドバンギングをした
・〜7/17(火)
筋肉痛に類似するような痛みが首〜背中に存在
・7/18(水)〜7/20(金)
寝違え的な激痛が走るようになり、手にもしびれのような痛みが走るが、19日を極限に徐々にマシになる。湿布を貼っていた。
・7/21(土)
湿布を貼らずにいたら悪化して、起きる・寝返りも打てないくらいになる。
・7/22(日)
湿布を貼って少しマシになる
・7/23(月)←今日
起きることも座っていることも比較的できるが、手のしびれのような痛みが残っているため病院を受診。
▼診察で求めること
1.症状を抑える薬・治療の処方
2.病状についての診断の根拠の説明
3.再発防止に向けての生活習慣などの指導
・本を買います。読んだ本はnoteの記事になります。 ・ゴリゴリ文を書くために左右分離式キーボードを買います