見出し画像

袖振り合うも多生の縁

ダンナサンが入院した日、私にも色々あったと記事に書きました。

この日、入院の付き添いをして、その帰りに、長く行けてなかった自然食品のお店2軒をハシゴして買い物を終え、さぁ帰ろう!
とした時、追突事故に遭ったのです。

赤信号で停車して、そろそろかなぁと信号の方を見た時に、
ドンッと
ものすごい衝撃が後ろから。

何が起こったのか頭が真っ白
と同時に

嘘でしょ⁈
なんでー⁈
こんな日に⁈
早く帰りたいのに何してくれてんのよーっ
猫が待ってるのに!
お昼のお弁当買ったのに!

と一瞬の間にいろんな感情が。

すぐに後ろから女の人が運転席から降りてきて
すみませんっ‼︎
ごめんなさい‼︎
びっくりしました 
と言ったような。

こっちがびっくりですよ!
と返したような。

とにかくあちらへ行きましょう。
と、ちょうど信号が青になり、周りの車が動き出し、私たちはすぐ脇にあったごはん屋さんの駐車場へ車ごと移動しました。

すぐにまた降りてきて
怪我はないですか⁈
大丈夫ですか⁈
と。

過去にも追突事故に2回遭ったことがある私。
(追突事故3回ってある⁈しかも全部停車中。
でも1人の時ははじめて)
過去の経験から、
今は怪我はないけど、あとから痛みが出て大変だったことがあるから様子を見たい
ということだけお伝えして
とにかく警察に電話して下さい
と。
その間に私は保険会社に電話しようと車検証と保険証が入ったファイルを取り出す。

保険会社に電話する前に
ダンナサンに
「追突された。警察に連絡はしてる。保険屋さんに電話すればいいよね」
と震える手でメール。

相手の人も電話をかける手が震えていました。

病院にいるダンナサンからすぐに電話がかかってきて
怪我はない?
場所はどこ?
相手の人は?
タクシーでそこに行こうか
と。

入院したばかりでタクシーで⁈
いやいや、大丈夫。
と。

すぐに警察の人が来てくれて、
警察の方の温和な口調に少しほっとしました。

追突されて最初の一瞬で出た感情は、気づけばあのあとすぐに消えていて、
相手の人とのやり取りや、一緒に警察の人からの事情聴取?を受けてる間に、
相手の人と初めて会った気がしない、
前から知ってる友だちのような
そんな感覚になって
加害者と被害者というより
事故の当事者同士という感覚になっていたし
とても波長が合うのを(一方的に)感じていました。

事故の状況は、相手の方も停車していたらしいのだけど、車間距離が近かったのが気になって、ブレーキを踏み直すつもりが、間違ってなぜかアクセルを踏み込んだそう。

一回ブレーキ踏んだのに、なぜにアクセルと間違えたのか?
とか、色々なんで???と思うかもしれないけど、
それって、私にもありえるわ!
こわっ
と思ったのです。

自分でもなんで?という間違いをやってしまう
ってこと、あるある‼︎
アクセル踏み間違えって高齢者だけじゃない!
アラカンの私には充分あり得るし、若くても普段の自分では考えられない間違いってないとは言い切れない。

他人事とは思えない!

そして、事故って、被害者はもちろんだけど、加害者になってしまった時って、ほんとに動揺するし、ショックだし、後悔やら申し訳なさやらで落ち込むものだと思うんですよね。

とにかく今はお互いに動揺してるから、ここで休んで気持ちを落ち着けてから帰ってくださいね。
と言って、私もしばらくそこで、ダンナサンに電話して状況説明をして安心してもらってから帰ったのでした。

その後、相手の方のご事情で、保険を使わず直接やり取りすることになり(こちら側の保険会社さんは間に入ってくれたり相談にも親切丁寧に対応してくれています)
相手の方と何度か電話で話したり、一緒に車の修理の見積もりをしてもらいに行ったりしました。

とにかく、何より人に怪我をさせるような事故にならなくて良かったということと
相手がその人で良かったと
いうことをお互い話しました。
そして、追突された時は、私もパニックになって態度が悪かったと思うからごめんさいってことも。

事故とは関係ない互いの話も色々して、
これもご縁だなぁと。
これからもお付き合いできたらいいなと思えるまでに。


追突された時、ものすごい衝撃で
そのあとすぐに思ったのは
この衝撃が厄落としになった気がしたのです。

ダンナサンの手術は、結果的に20分で終わるような手術だったし、口腔外科ではポピュラーな手術だと説明もされていたけど
入院時の説明では、全身麻酔の手術のことも、神経のすぐ近くを手術することも、
ゼロではない可能性の話をたくさん聞かされるので、
そういうものだとわかっていても、
ネガティブなことをいっぱい聞かされて、本人は多分すごく気分が滅入ったと思うのです。
そのネガティブな気をあの衝撃が払い落としてくれたような
そんな感覚がしたんです。

不思議なことに、それをダンナサンに言ったわけじゃないのに、事故のあと電話したら、
全く同じことを言ったのです。

私は、この事故の数日前に運転免許の更新をしたとこで、
講習で事故についての動画を見たあとだったので、
気をつけて運転しなければ!
事故はほんとに気をつけないと!
運転してる人みんな気をつけて!
って、強く強く思っていて、
入院の日、病院に向かう車の中でもそんな話をしていたとこだったのです。

それなのになんで⁈
なんでこのタイミング⁈
強く思いすぎて引き寄せちゃった⁈

それはあるかも。

でも、ほんとに、
事故は前ぶれもなく
突然に、誰にでも起こることなのだと
身をもって実感しました。

相手の方は危ない運転をしていたわけではなく
気をつけていたけど間違ってしまった。

だから飲酒はもちろん、スマホを見ながらの運転は絶対ダメ‼︎
信号待ちの時にお化粧してる人を時々見るし、カバンの中をゴソゴソしがちだと思うけど
停止中も気をつけて。
私もあれから、一層気を引き締めて運転してます。


ちなみに、私はやはりあとから、背中や腰の痛みが少し出たものの、念のためにレントゲンを撮ると異常はなく、痛みもほとんど気にならないくらいに今は治ってきてるのでご心配なく。

車の方は結構大掛かりな修理中です。

長くなりましたが最後まで読んでくださってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?