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(20-11-15)擬人化された英単語が地球を救う。はあ?【小説】ことだまカンパニー 第二十章 伊勢(11)~(15)

十一

 スピーカーから発せられたその宣言は、辺り一帯に焚かれたかがり火の光の届かないずっと先の方まで響いていった。光の向こうまで、すでにワーズたちで埋め尽くされているようだ。その声が群衆を撫でつけたかのように、チャントはざわめきへ、ざわめきは静寂へと入れ替わっていく。

「前の人から順番に、ステージへ」

 最初の三人の【hope】が上ってきた。皆、吊り半ズボンに白ソックス姿だ。顔も本家と同じに見えるのだが、それこそ希望に瞳をキラキラ輝かせた、テンションの高そうな【hope】たちが微笑をたたえながら、各々担当のETに挨拶した。

「僕らが先頭を飛びます。行ってきます」

 勇気ある先鋒たちに敬意を払って激励する。

「地球の命運はあなた方にかかっています。頑張ってきてください」

「任せてください」

 頼もしい連中である。三人の【hope】は、それぞれカタパルトの、レール状の発射台にうつ伏せに乗った。レールは、カタパルトの操作法を確かめる過程で、三人によってそれぞれすでに一番手前まで引き下げられている。

「よろしくね」

 万三郎の隣のカタパルトでは、ユキが自分の台に乗った【hope】の背中をポンと叩いた。すると、まるで蛍のように、【hope】の背中が光を放ち始めた。眩しいほど輝いている。

「な、何?」

 慌てるユキに、【hope】は寝そべったまま顔を向け、笑った。

「『希望の光』、ですよ。今、福沢救国官からいただいたエネルギーを少し使って光っているのです」

 ユキは光の眩しさに手をかざして、直視できないまま、【hope】に問う。

「でも、余計なエネルギーを遣ってるんじゃ……」

 すると、カタパルトの【hope】は、ユキの懸念を爽やかに笑い飛ばした。

「LED照明ですから、微々たるものなんですよ。それとも、『希望の光』を消しますか?」

 【hope】はそう言うと、頭を持ち上げて、杏児のカタパルトの方へ顎をしゃくって見せた。

「あ……」

 見ると、杏児のカタパルトの【hope】も背中が光っている。

「LEDって……。ことだまワールドなのに……」

 ユキは唖然としてしばらく凍り付いたように動かなかったが、カタパルトの【hope】が急かした。

「福沢さん、時間がない。発射ボタンを押してください」

 ユキはハッとした。

「分かった。行くわよ」

 うつ伏せになった【hope】が親指を立ててから改めて前方を睨む。

「オッケーです。さあ、行くぞーッ!」

【hope】の雄叫びに続いて、ユキの号令が響いた。

「準備完了、発射!」

 発射ボタンを押す。凄まじい速さでシャトルがレールを走る。シャトルにつかまる形になっていた【hope】の身体は、レールに沿って急激に加速され、文字通り弾丸のようになって、順番を待つ仲間たちの頭の上を飛んでいく。

 同時に、万三郎と杏児のカタパルトも、カシャシャッ!と音を立て、それぞれの【hope】を射出していった。

 明るい光の粒が三つ、ステージから次第に角度をつけながら遠ざかっていった。それを見送りながらユキはつぶやく。

「頼むわよ……」

「次、行きます!」

 すぐ後ろで待つ、次の【hope】にそう声を掛けられて、ユキはハッと我に返った。慌てて、レールから垂直に突き出た金属の棒をカタカタと後方に押し込んでいく。押すにつれて抵抗が強くなり、より強い力が必要となったが、まだユキには平気だ。

「あっ!」

 その時、レールに乗ろうと待機していた次の【hope】が素っ頓狂な声を上げた。空を見上げる【hope】につられて、ユキは先行の三つの光を目で追った。

 上空左の方から、スローモーションのように三つの赤い光の粒が近づいて来て、それぞれが白い光にぶつかったのだ。光は混ざり合ってピンクの色を放ちながら、明らかに落下を始めた。落下していきながら、打ち上げ花火の最後のように、スーッと明度を落とし、夜の闇の中に消えていった。


十二

 第一陣の軌跡を追っていた群衆の【hope】たちから慟哭が聞こえる。

「な、何? 何があったの?」

 ユキは杏児を見る。杏児は首を横に振る。

「ユキさん……」

 ユキの前に来ていた【hope】オリジナルが静かに言った。

「動きを止めている場合じゃないよ。次の発射を」

「だ、だけど……」

「方向を少し変えようよ。西二十度へ」

 そう言うと【hope】オリジナルは、カタパルトの回転台を一段階右に回して止め、万三郎と杏児のカタパルトに歩み寄って、同様に角度を変えた。その都度、そこに立っている同胞の【hope】たちと無言で頷き合う。

「修正オッケー、発射準備!」

【hope】オリジナルが叫び、【hope】たちがカタパルトに乗り込む。

「ちょ、ちょっと、いいの?」

 ユキはうろたえて万三郎と杏児を交互に見る。

「発射、準備!」

 ユキを急かすように【hope】オリジナルはもう一度叫んだ。それからユキに歩み寄って耳元でささやいた。

「みんな覚悟ができてるんだ。時間がない。何があっても、動きを止めちゃダメだよ」

 ユキはようやく頷いた。レール上に待機している【hope】の背中を軽くたたく。【hope】は顔だけ振り返ってユキに笑いかけた。

「大丈夫ですよ、行ってきます」

「う、うん……」

 万三郎が叫ぶ。

「準備、完了。発射!」

 杏児が叫ぶ。

「発射!」

 ユキも目を見開いてスイッチを押す。

 カシャッ、カシャッ、カシャッ。

 三台のカタパルトから【hope】たちが先ほどとは少し方向を変えて飛び立っていった。

 ところが今度は先程よりも早く、赤い光が寄ってきて、三つの白い光にまともにぶつかったのだ。

「ああ! どうして?」

 またしても無残に落下し、光を失っていく【hope】たち……。

 群衆の【hope】たちが騒ぎ始めた。

「おい、あの落ち方。あれ、あの赤い光、【-lessレス】じゃないのか(1)?」

「そうだ、【-less】だ、きっと!」

「まずいな」

【hope】たちのざわめきを聞きながら、杏児が万三郎に叫ぶ。

「おい、万三郎! これってどういうことかな」

 その時、ステージ脇のスピーカー群が急に大きな雑音を出し始めた。ピーッ、ガガー。

「……これか、この周波数か? 聞こえてるのか……」


十三

 スピーカーの向こうでは男の声が誰か別の人に接続状態を訊いているようだったが、やがて咳払いに続いて、辺り全体に響く音量で男が話し始める。

「聞こえているか、救国官ども」

 電波状態が悪いのか雑音が多いが、その声に聞き覚えがあった。

 三人の眉が上がる。

「【bad!】か!」

 万三郎の声に、途端に声の主が不機嫌になる。

「【bad!ベャアーッド】だ! 何度言ったら分かるんだ、馬鹿野郎!」

 万三郎は目を丸くしてユキと顔を見合わせる。

「こっちの声が聞こえている……」

 杏児は思わず辺りを見回す。

「どこだ……」

 だが、見える範囲に【bad!】は見当たらない。

「ここだよ」

 きょろきょろする三人をあざ笑うかのように、【bad!】は続けた。

「こっちからは、声だけじゃなく、お前らのアホ面まで見えているんだ。監視カメラと盗聴マイクをしかけておいたからな」

 万三郎が声を上げた。

「【bad!】、【hope】たちを攻撃したのはあんたか」

「ベャアーッドだ。ああ、そうだ。お前たちが発射する全ての【hope】は、これからも俺と手下どもが責任を持って撃ち落とす。おう! 【hope】たち、聞こえてるか。そこんとこ、よろしく!」

 スピーカー越しにそれを聞いていた【hope】たちが一斉にざわめいた。

 万三郎が驚いてつぶやく。

「撃ち落とすって……あいつもカタパルト持っているのか……」

 即座に【bad!】が反応した。

「中浜、そんな便利なものは持っていない。お前、持ってるんなら後でぜひ貸してくれ。俺がエネルギーを手下どもに注ぐ、手下どもは、ここにいる【-less】どもにそれを分け与える、すると【-less】どもは元気に飛んでいく……と、こういうシンプルな仕組みだ」

 万三郎は虚空に向かって反論する。

「エネルギーを分け与えるって、【bad!】、あんた自身がワーズに過ぎないじゃないか」

【bad!】は、万三郎が言い終わらないうちに、いらだった声をかぶせた。

「ベャアーッドと呼べと言っているだろうが! それが、俺が普通のワーズ【bad】(悪い)と決定的に違うところだ。いいか俺は、普通に悪いんじゃない、桁外れに悪いんだ。そりゃあもう、極めつけに悪い。極悪だ。悪のパワー全開だ。驚くほどの悪なんだ。ほら、トマトでもあるだろう? 普通のやつと違って、驚くほど甘いやつが。あれと一緒だ。ブランドだ、悪のブランド。差別化して違いを際立たせるブランド戦略なんだ。それがベャアーッドなんだ。そのロゴマークが『!』なんだよ」

「呼びにくいんだよ!」

「うっ、くぬぷぷぷ……」

 万三郎に一言で全否定されて、【bad!】の声色は明らかに当惑の様相を呈していた。

「ど、努力しろ。何回も言ってりゃ、言えるようになる」

 しかし実際のところ万三郎は驚愕していた。要するに【bad!】は、普通のワーズとは違って、他のワーズに分け与えることができるほどの、桁外れに大きいエネルギーを持っているということのようだ。それは彼が、ワーズの枠を超えて、ヒューマンやソウルズ並みに進化しつつあるということなのかも知れなかった。

 脅威を感じて思わず口をつぐんだ万三郎に代わって、杏児が叫ぶ。

「【bad!】、卑怯だぞ、姿を現せ!」

 話題が変わって元気になった【bad!】は、杏児をあざ笑った。

「おうおう、三浦救国官どの。威勢がいいじゃねえか。さすが地球を救う立場ともなると違うねえ」

「誤魔化すな!」

【bad!】は真面目にな声に戻る。

「誤魔化してるわけじゃねえ。そこに行こうとしているんだが、混み過ぎて動けないんだ。まったく、どんだけ【hope】がいるんだよ」

 万三郎が、姿の見えない【bad!】に再び言った。

「【bad!】、分かってるだろう。【hope】たちを飛ばしていかなければ、アポフィスがぶつかって、俺たちは皆、死んでしまう。今、あんたと争っている場合じゃないんだ。頼む、どうか邪魔しないでくれ」

【bad!】の声が大きくなった。

「おっと、俺が席を外していても、多くの手下どもが【-less】の近くに待機しているぜ。俺の移動中に意表をついて【hope】を打ち出しても無駄だからな。そして、死んでしまうのは、お前たちと、エネルギーがゼロになるワーズたちだけだ。俺たちは死なない」

「小惑星は、俺たちとあんたたちを区別などしない」

「そうだ区別などしない。だが、俺たちとお前たちでは、向き合い方が違うんだ」

「どういうことだ」

「こういうことだ。知りたいか――」

 万三郎はぎょっとした。今、最後に聞こえた、【bad!】のものではないその声は、スピーカーからではなく、万三郎のすぐ後ろから聞こえたからだ。万三郎は後ろを振り返る。果たしてそこには、【bad!】ではない、見覚えのある顔が車椅子に乗っていた。


十四

「あなたは、き、雉島さん! いつの間にそこに」

 サングラスをかけていない雉島は精悍な顔つきをしている。そう、皮肉な笑みの一つも浮かべていない。雉島は、底なしの闇をその双眸にたたえているように万三郎には思えた。

「中浜……だったな、お前」

「は、はい」

 雉島は、万三郎をまっすぐ見つめたまま、車椅子を動かして万三郎に近づいて来た。

「ことだまの力で小惑星の軌道を変える、というのは、お前の思いつきではあるまい」

「それは……」

「そう、古都田からの命令だ、そうだな?」

「は……はい」

「お前は……うまく行くと思うのか」

 雉島は、怒りとも哀しみともつかない表情でまっすぐ万三郎を見上げた。万三郎は一瞬気圧されそうになってひるんだが、気を取り直して雉島をまっすぐ見返す。

「うまく行かせなければ、と思っています」

 雉島の目は、KCJ初日、凄まじい眼力でまっすぐこちらを射抜いてくる古都田社長の目に似ていると万三郎は最初思った。だが、目を合わせたまま、しずしずと流れていくある種の気を見極めたとき、万三郎は思い直した。

 ――いや、本質は、決定的に違っている。

 古都田の眼差しの底には、生かそうという、根源的な創造性があった。あの緊張感の中ですら、万三郎は心のどこかで本能的にそれを感じ取っていたのだ。それは、正しい合言葉さえ口にすれば、ようこそとお前を迎え入れる用意があるのだぞと、閉ざされた扉の隙間からわざと光を一条、漏れ出でさせる、その、生への導きだった。

 だが、目の前のこの男は、違う。

 悪党は、心の水が濁っている方が、ある意味理解しやすい。邪悪が潜んでいてしかるべきだと思えるからだ。しかし、雉島の目は、透明度の高い湖の水のように、どこまでも澄んでいた。隠れるものなど何もない。哀しくなるくらい透明だ。だがそれでも、永遠に透明なのではない。深く、深く目を凝らしていけば、その向こうは、ついに闇になっている。そして、やはり何もないのだ。何も動かない。命を感じさせるものがない。雉島の目は、まるで、澄みきった死だった。

 それなのに、その雉島が再びこう言ったので、万三郎は驚いた。

「死ぬのは、お前らだ。俺たちは、生き延びる」


十五

「雉島さん、アポフィスは、差別しない」

「そうだ、お前たちは衝突を回避しようとするが、俺たちは衝突を受け入れる」

 万三郎は雉島が何を言っているのか分からなかった。

「ならやっぱり、死ぬということですか」

「いや、当分、地下深くに潜る」

「はあー?」

 ますます訳が分からない。

 杏児が叫んだ。

「万三郎! 時間がない。ワーズの打ち上げを再開するぞ」

 ユキも同調した。

「万三郎、私も再開するわ」

「万三郎さん、次、僕が行くよ」

 万三郎はハッと我に返り、次に待機していた声の主を見た。キラキラ光る少年の目をした、【hope】オリジナルだった。

「う……君が行くのか」

 一瞬ひるんだ万三郎に、【hope】オリジナルは笑いかける。

「大丈夫だって。僕も、他の【hope】たちと一緒に働くんだ」

 そう言って【hope】オリジナルは素早く万三郎のカタパルトに乗った。

「準備オッケー。万三郎さん、発射ボタン押して!」

「ほ、【hope】……」

 動きが止まっている万三郎を、発射台の【hope】オリジナルがせかす。

「早く!」

「準備完了、発射!」

 向こうでは、杏児が叫んで自分のカタパルトの【hope】を発射した。

「こっちも発射!」

 ユキも杏児に続いて発射して、万三郎のカタパルトの【hope】オリジナルを見やった。

「【hope】あなた、タッチ・ハート作戦のとき、本当にありがとね。今、もう一度、頑張ってね」

 杏児も一瞬手を止めて、【hope】に笑いかける。

「トイレで君と出会えて、よかったよ。グレート・ボンズ作戦も、君の働き次第だ。頑張ってくれ」

 パワー・スポットのことだま伊勢神宮に無数の分身たちといることで、ニューヨークにいる時とは全く違って、希望に満ち溢れているように見える【hope】オリジナルだった。だが、彼がポジティヴな理由の一番はきっと、ニューヨークで双子の弟【wish】と和解できたことだろうと万三郎は思った。

【hope】オリジナルは、にっこり笑って軽く手を上げた。

「あんたたちもね。手を休めちゃダメだよ、一人でも多くの【hope】を発射し続けて」

「ああ、分かった。続けるよ」

 雉島はそのやりとりをじっと見つめながら独り言のように言う。

「無駄なんだよ……。おい【bad!】、聞こえているか?」

 スピーカーから声が返ってきた。

「分かってます、雉島さん」

【hope】オリジナルにも、その【bad!】の声は聞こえていた。彼は血相を変えた。

「万三郎! 早く僕を撃ち出して!」

 その声にはっと我に返り、万三郎は発射ボタンを押した。

「発射!」

 万三郎と同時に、ユキも杏児もそれぞれ次にカタパルトでスタンバイしていた【hope】たちを発射した。オリジナルを含む、三つの【hope】が白く輝きながら飛んでいく。

 ところが、間髪入れずに別の所から打ちあがった赤い光が、まるで迎撃ミサイルのようにするすると【hope】たちに寄ってきて、たちまちのうちに絡み合い、断末魔のごとくピンクの明るい光を発した直後、暗くなって落下していった。

「【hope】ッ!」

「ああ……どうして」

「【hope】……」

 三人は愕然とする。

 雉島が静かにつぶやいた。

「無駄だと、言っている……」

 それから三人は、つるべ撃ちのように次々と【hope】たちを発射していく。だが、上空にさしかかった光は、先ほどと同じように、赤い光に追尾され、ことごとく撃ち落とされていった。

「くっそー!」

 杏児もユキも意地になって【hope】を飛ばし続ける。カシャン、カシャン……。

「中浜アーッ!」

 雉島は大きな声を出した。

「雉島さん!」

 呼応するような万三郎の怒りの叫び。叫ぶと同時に、万三郎は打ち上げ作業の手を止めて、雉島の車椅子の車輪を荒々しく両手でつかみ、雉島に噛みつかんばかりに顔を寄せた。

「やめさせろ! 邪魔するな!」

「世の中ァ、お前が思っているほど単純じゃない!」

「なんだとぉ……」

 カッとなった万三郎は思わず雉島のシャツの胸元をねじり上げる。だが、雉島はその手首をひねり上げ、万三郎に悲鳴を上げさせた。

「痛ててて……」

 身体をよじって、ひねられている手首の痛みを和らげようとする動きを利用して、雉島は万三郎を強制的に前を向かせ、幾分声を静めて言う。

「中浜、見ろこいつらを」

 万三郎の目に映るのは、あれだけ先行の仲間たちが撃墜されても、なお我先にと自分の出発と良き働きを志してステージ前でひしめく、希望に満ち満ちた【hope】たちの顔だった。

「お前はこの状況にあって、日本中の人間が皆一様に、小惑星が避けていく希望だけを心に描いて、こいつら【hope】を送り出していると思っているのか。答えろ、中浜」

 雉島は万三郎の手首をさらに少し強くひねる。

「いっ!」

 顔を上気させた万三郎は歯を食いしばって冷や汗を流している。

「もしそう思っていたのなら、そのおめでたい頭を少々冷やしてやる。お前が国連で美談をぶったところで、皆の思いがひとつに、などと言うのは、うぬぼれが過ぎる。お前ごときが世にはびこる悲観を駆逐することなど、できん」

「そんなこと、ない!」


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