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しずおか鋳物ブランド「重太郎(JUTARO)」が目指すもの

みなさんこんにちは!
しずおか鋳物の会社、「栗田産業(KURITA)」です。

前回の投稿では、しずおか鋳物ブランド「重太郎(JUTARO)」を続ける理由について、5代目栗田より、職人育成の視点からお話させていただきました。

元をたどれば、わたしたちの経営は、近江商人の精神、
【買い手よし、売り手よし、世間よし】
をベースに考えられています。
・買い手=顧客への貢献
・売り手=社員への貢献
・世間=地域・国など社会への貢献

「栗田産業(KURITA)」はもともとToBの製作が中心で、最大手ロボットメーカーに開発から関わり素材を提供するなど、世界中の人々のより良い暮らしに貢献してきたという実感と自負がありました。
しかしながらより【三方良し】を考えたとき、より身近な“地域”という面において、もっとできることがあるのではと思いました。
それが「重太郎(JUTARO)」。
具体的には、それぞれに対し下記のようなことを目指しています。


●顧客への貢献
「重太郎(JUTARO)」は一般のお客さまに対して、鋳物製品により、さらなる上質な暮らしを提供したいと考えています。使用する素材は「錫」や「鋳鉄」などを用途によって使い分け。口当たりをまろやかにしたり、食材を美味しくしたりetc.見えない部分でも貢献しているんですよ。こちらの詳しいお話はまた今度。

●社員への貢献
これは前回の投稿の通り、ともに働く職人のスキルを向上させ、ものづくりの楽しさを再び味わってほしい、という想いがあります。そのほか、もともとToBの製作が多い「栗田産業(KURITA)」は、企業秘密や守秘義務により、家族に仕事のことを詳しく話せないという現状がありました。「重太郎(JUTARO)」の製品を家族に使ってもらえたり、身近な人にプレゼントしたりできることで、よりやりがいや幸せを感じてほしいとも考えています。

●社会への貢献
ToB製品は日本・世界という視野でものづくりを行う機会が多かったですが、「重太郎(JUTARO)」では、それをとことんローカル、「静岡」にフォーカスを当てています。
創業目的である「鋳物による地域社会への貢献」にもっとも近い、フラッグシップ的活動になることから、初代・重太郎の名をブランド名へ。
ラインアップについても静岡をとことん意識。大吟醸王国・静岡らしい日本酒の「ぐい呑み」、クラフトビール醸造所トップクラスにふさわしい「ビアグラス」など、静岡地域の名産品を、道具としてより美味しく楽しめるものを揃えています。株式会社タミヤさんとコラボして、ミニ四駆型の「箸置き」を製作したのも、ホビーのまち・静岡を盛り上げるため。現在は、徳川家康ゆかりの地・静岡をさらに展開していくため、久能山東照宮さんとの打ち合わせを進行中。歴史文化のまちづくりに貢献できるような、家康ゆかりの鋳物を、みなさんに近日発表予定です。


いかがでしたでしょうか。
このように、わたしたちは【三方良し】の精神から、「重太郎(JUTARO)」のミッションを続けていきたいと思います。
そしてこれらの取り組みを総合的に行うことで、自立した企業文化の醸成にも繋げたいと考えています。自社商品を展開し、“どうしたらもっとお客さま・地域に役立てるか”という視点から、クリエイティビティを磨いていく。

これからも、より存在感のあって頼りがいのある鋳物の専門家集団を目指し、活動を続けていきます。

栗田産業メイドの鋳物商品「重太郎」はこちら


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