見出し画像

ぼくのわたしたちの極王焼きそば

極王焼きそばを食べました。巷で「うまい」や「こんなものが世の中に遭っていいのか?」という声が聞こえる中、私はその実態を確かめるべく食べに行きました。

私が極王焼きそばを知った経緯はママタルトのお二人による「ワシが極王焼きそばを育てた」論争からである。事の経緯は書くと長くなるので各自見ることをお勧めする。


私は極王やきそばを食べるために最高のコンディションを整えた。朝早く起きてなるべく「空腹」を実現するべく朝はポカリを少し飲むことに最低限の栄養を補給した。そして8時半くらいから3㎞ランニングした。まだ涼しい時間帯なので汗はそこまで出ないが、塩分を枯渇させるにはいい運動だ。そのあとは近所のスタバへ行き、アイスコーヒーを頼み作業をした。そうこうしているうちにそろそろお昼時。極王焼きそばを食べに行く運命の時間を知らせるがごとく、私の腹は「グゥウ」とうめいた。

近所の餃子の王将は家からかなり離れたところにあり、かなり時間もかかるが極王やきそばのためならそんなもの惜しくはない。意気揚々と家に荷物を起き、身軽な恰好で真夏の盆地を駆け抜けた。

川を越え、橋を越え。はるばる餃子の王将まで。実は目的の餃子の王将の目の前には地域に根差した古くからの「町中華」がある。古びた外観から解き放たれる「うまみ」が脳天まで直撃する。眼前の町中華に惑わされるが誘惑を振り切り餃子の王将へ向かう。まるで柳龍光に戦いを挑みに行く渋川剛気が幻影に戸惑うシーンと同じだ。

画像1

そして、目的の餃子の王将につき、体制を整える。お冷を一口。開口一番、呼び出しボタンを押し「すいません、極王やきそば」と例のものを注文をした。その間約30秒。極王焼きそばが来るまでの時間は宇宙開闢(かいびゃく)から今に至るまでの時間のように感じられた。そりゃ無量大数というとてつもない単位が生まれるのも無理はないわなと悟った。そしてとうとう、目的の極王焼きそばが来た。

スクリーンショット 2021-07-22 231615

もう匂いからしておいしくないわけない。我慢できずすぐに口へ入れた。うますぎる。五臓六腑に染み渡る。ちょうどいいしょっぱさ。うまみ。すべてが「極王」だった。卵の炒め具合。頂点におわしますエビ。あまりの神々しさに手を合わせてしまった。更にあまりの旨さについ

ありがとうございます

とつぶやいてしまった。食べ進めると我慢できず「すいませんライス大ください」と孤独のグルメのようなことをしてしまった。ついでに「激増しニンニク餃子」なるものも注文した。

私には中国人の友人がいるが、向こうでは餃子は主食扱いなので日本人が餃子でご飯を食べるという行為にはかなりショック受けていた記憶がある。日本にはラーメンライスセットやお好み焼き定食が存在することを教えてあげると「死にたいんですか」とご注進を受けた。そんな友人が私が「ライス」「極王焼きそば」「餃子」という主食三福星を頼んでいることを知ったら怒り狂うだろう。

完全に井之頭五郎になった私はライス片手に極王焼そばをほおばる。焼きそばのしょっぱさがライスをかきこませる。餃子の王将のライスは少し硬めに炊かれている。この硬さがとてつもなく王将のおかずとマッチする。極王焼きそばなんてもってのほかだ。そして激増しニンニク餃子をほおばる。

極王焼きそば。ライス。ライス。餃子。ライス。極王焼きそば。ライス。ライス。餃子。ライス。極王焼きそば。ライス。ライス。ライス。

キングオブコントでライスが優勝した時くらいライスをほおばる。

ものの10分足らずで完食。叫びたくなるようなうまさ。うますぎて極王焼きそばが鎮座した皿まで食べたくなった。

ありがとう、極王焼きそば。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?