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『BIG THINGS』の学びをnoteに活かしたい!

『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』を読みました。

この書籍、SNSやnoteなどでインフルエンサーから取り上げられ、なんとな〜く知っている方も多いのでは?

私は活字が好きで、小説だろうとハウツー本だろうと好んで読み漁るタイプです。なんなら子どもの頃に読んでたの、アスクルから届くデカいカタログ本だったし。
一方で、ビジネス本や自己啓発に関しては「ベストセラーを3冊読めば十分」ってスタンスです。書いてあること、だいたい同じですからねえ。

なのでこの本もあまり期待せず読み始めたのですが……
実際に読んでみると、評判通りめっちゃ面白かったです! 今まで読んだ本にはない視点や考えもあって、なかなか楽しめました。
いやあ、やっぱり自分の目で見て触れるのって大事ですね。

さて。
この本ではいわゆる「巨大プロジェクト」のほとんどが大失敗に終わっている事実をつきとめた上で、じゃあどうすれば成功させることができるの? と考えていく内容です。

巨大プロジェクトなので、主に国や企業が旗を振って取り組む物事を指すのですが、一般人にとっても無関係な話ではありません。
それこそ、結婚やマイホームの購入など、人生のビッグイベントは誰にだってあり得る話ですよね。それらも立派な巨大プロジェクトです。

そして、私はこの本で得た知見をnoteにも活かせないだろうか? と考えていました。
いやいや、何言ってるんだと。本を出すならともかく、3,000字程度のnoteを書くことなんて巨大でもなんでもないだろと。
はい、その意見はごもっともです。

でも、よく考えてみてほしくて。
noteを書いている人の中には、いつか本を出したり、長編小説を書いてみたいと思っている人も多いはず。そういった巨大プロジェクトをする上では、noteのような「小さなプロジェクトをコツコツこなしていく力」は決して無駄にならないと思うんですよ。

巨大なプロジェクトも、分解すれば小さなプロジェクトの集合体になりますからね。

というわけで、このnoteでは、私なりに『BIG THINGS』で学んだことをnoteに活かす方法を考えてみました。

キーワードになるのは「ゆっくり考え、すばやく動く」と「モジュール性」です。

方法1:思考を全てホワイトボードにぶち込む

iPadのフリーボード、使っていますか? 使ってない? 使いましょう!
iPadを持っていない人は、A4紙でも全然問題ないです。とにかく、そこに自分の思考を全てをぶちまけるのが大事。

 「ウォルト・ディズニーのような人は、眠っている間にひらめくのかと思っていたよ。突然『そうだ、ダンボだ!』なんて叫んでね」とドクターは笑う。「アイデアが完成した状態で降りてきて、最初から最後まで物語をスラスラ語れるんだと思っていた」
 経験を積んだ今は、映画の物語がそんなに簡単に生まれないことを知っている。「それは灰色のモヤモヤから始まる」と彼は言う。

ベント・フリウビヤ, ダン・ガードナー『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』 (p.125). サンマーク出版. Kindle 版.

本書でも指摘されているように、私たちのアイデアは、非常に曖昧な「灰色のモヤモヤ」からスタートします。この状態で頭の中でこねくりまわすより、まずは紙などに出力した方が、頭が整理されてスッキリするのです。

ポイントは、あまり深く考えず、自由に書きなぐっていくこと。きれいに書く必要もありません。
紙やフリーボードの良さはそこにあります。文字を縦に並べるだけでなく、横に付け足してもいいし、大きさを変えてもいい。丸で囲んだり、矢印でつなげたりするのも自由。フリーボードの場合、後から位置を調整するのも簡単です。

繰り返しますが、きれいに書く必要なんてないのです。自分に理解できればそれでいい。
きれいに書こうとすると、途端に面倒くさくなります。ガーッとやりましょう。

フリーボードの様子。難点は自分のクソ汚い文字を見る羽目になること

方法2:Dynalistで整理し、完成させる

フリーボードに思考の限りを書きなぐったあとは、それを少し整理したくなってきますよね。
私の場合は「Dynalist」を使っています。

Dynalistは、文の構成などを考えるのに便利なメモアプリです。
全てのメモがリストで構成されているのが特徴で、リストの順番を入れ替えたり、階層化したりするのが非常に楽。
ここでああでもないこうでもないと文章の入れ替えを繰り返し、noteの構成を決めていきます。

Dynalist

つまり、noteを書く前に、noteの内容を完成させてしまうのです。

これは『BIG THINGS』で何度も推奨されている「ゆっくり考え、すばやく動く」の応用です。実際にnoteを書いてから構成の見直しが発生するよりも、Dynalistで試行錯誤を終わらせてしまった方が、圧倒的に楽に済みます。

方法3:一気に書く

試行錯誤を重ねて、構成がついに完成した! おめでとう!

後は書くだけです。これまでじっくりと構成を考えてきたので、既に文句のない構成になっているはず。書いていて迷いが生まれにくくなったのが分かると思います。

30分タイマーをセットするなど、時間制限を設けて書き上げるのがおすすめ。

ここでのポイントは戻らないこと。
最初に書く文章って、どうがんばっても完璧にならないですよね。だから書いた後で修正したくなる。私もつい修正してしまう。

でも、そこでグッとこらえなければならないんです。
ものづくりは、最初の90%と最後の10%で同じ時間がかかると言われています。つまり、60%くらいまでは、荒くてもさっさと終わらせるべきなのです。

修正は後からいくらでもできるので、まずは「最後まで書く」ことに集中すると良いでしょう。
ある意味、これが一番難しいのですが、なんとか耐えて!

先述のタイマーのほかに、ホワイトノイズや雨音を聞きながら作業するのもおすすめです。集中力を維持して、一気に完成させちゃいましょう。

……とまあ、こんな感じで完成したのがこのnoteってワケ

以上、私なりに『BIG THINGS』の学びをnoteに活かすなら、こんな感じになりました。

  • 紙やホワイトボードに「灰色のモヤモヤ」を書きなぐる

  • リストなどを作って整形し、書く前に完成させてしまう

  • noteに一気に書く

この方法は、書籍に記載されている「ゆっくり考え、すばやく動く」と「モジュール性」を参考にしています。

「モジュール性って何?」と思うかもしれません。難しいことは言いませんが「紙に書きなぐり、noteを完成させるまでの作業そのもの」がモジュールだと思ってください。

noteを書こうと思った時、やるべき手順をあらかじめ決めてしまえば、迷いがなくなっていきます。さらに、何度も繰り返すことで、作業に慣れていき、効率も上がっていきます。
これがモジュール性の素晴らしさです。

また、この方法のいいところは、家でも外でも気軽にできることです。
電車の中で構成を考えて、noteは家のパソコンのキーボードで一気に打ち込む、なんてことも可能。忙しい社会人でも、上手くやれば短時間で文章を完成させられます。ぜひ、取り入れてみてください。

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