他人の手間を増やす奴という話

私はわざわざ手間を増やす奴が好きではない。

もっと正確に言うならば、自分がやらない手間を増やす奴が好きではないのだ。

特に料理もしないのに、それぐらい作ったらいいじゃんとか言うやつね。

ならお前が作ればいいんじゃないか？と思うが、そういう奴は手伝いもしない。

手伝いをするにしても、楽な部分だったり、楽しい作業の時だけやってきて他には関与しないのだ。

なかなかに腹立たしい奴である。

そして、そういう奴は基本的に悪気がない。

なんなら基本は善意だったりする。

言い方や伝え方に難こそあるが、その方が楽しくなるんじゃないかとか思ってやがるのだ。

だから、好きではないが嫌いにはなりきれない。

明確な悪意があればこちらもこの腹立たしさをぶつけられるのに。

そう考えるとなかなかしたたかな奴である。