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なんでもありませんように

今、げろげろに泣いてひと段落ついたところ。


父は精密検査をしなくてはならない。
しかも疑わしき場所はリンパ腺。
一番父が不安なのもこわいのも分かってる。
だから、うちはまだ一言も父にかけられていないし、このことを誰にも話してない。
口を開けばこちらが弱音ばっかりが出てきてしまうから自分を奮い立たせる為にも。あと、口にすると現実味を帯びてしまいこわくて震えてしまう。

なんで、天にも登るような幸せな出来事があった後には、悲しい出来事があったりするんやろう。
そんな人生のバランス、いらんのに。

テレビ電話したとき父が何か言いたげなのは分かった。でも父はなにもうちに言わなかった。
ご飯があんまり食べれないってことだけ言ってた。

いじめで高校に行けなくなってからおうちにいる時間が増えて、お料理をするようになって、管理栄養士と言う夢を見つけた。

さあ今日は調子もいいし学校に行こう!となったとき、片道二時間かけて電車に乗るのは辛い気持ちを察し、なにも言わず一言も話すことなく、片道一時間で行ける高速に乗り家から車で高校まで送ってくれていた父。

うちが管理栄養士を目指した理由のなかに、よくしてくれた父の野菜嫌いをどうにかして克服させて長生きしてほしいという気持ちもあった。

学生時代、どんだけ父に料理を作ったんやろう。

うちが作るご飯はお野菜がメインで授業ではカロリーが上がらなさすぎと怒られ、濃いお味が好きな父は薄味で食べれたもんじゃ無いわ!とばちばち怒鳴られ何回も落ち込んだ。

帰省すると絶対に料理を振る舞うようにしている。最近の父は、うちのご飯を美味しいと美味しいと食べてくれとるから、うれしい。

そう言うこともあり、うちは、大切な人には自分が作ったご飯をもりもり食べて欲しいとおもっている。

お料理を作ると言うのは、語彙量も無いうちとっては、愛情表現のひとつでもあるんやと最近気づいた。どうでもいい人はどんな食生活を送ってもらってても全く関係ないし興味ないし。

やっぱり食べて欲しいだいすきな人を頭に浮かべて作るお料理が一番美味しく仕上がる。

だいすきな人には、うちの、一秒でも長く生きて欲しいし、その一秒でも長く生きれる要素がうちの作ったご飯ならそんなにハッピーなことはないなと思う。


父になにもありませんように。
タフな母は今回も気丈に振る舞ってるけど、
絶対不安に決まってる。

うちの家族はご近所でも有名なくらい仲良し家族なので、絆は強い。今回も絶対大丈夫。

と思うけど、やっぱり、不安で不安でこわくて涙が止まらないなあ。世間で言うこの4連休が四連勤でよかった。油断したら泣いてしまう。

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