濱口

好奇心が四方八方に向くので気の向くままにつらつらと / 暇を持て余した時の遊びです

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最近の記事

【要約・書評】『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ)

・はじめにふろむださんの著書『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』から学ぶ、社会の生き抜き方についてその要約と考察をベースに書き連ねていきます。 3,000文字くらいなので約5-6分で読めるかと思います。 ・錯覚資産とは ではまず、タイトルの通り人生において運よりも実力よりも必要だとされている「勘違いさせる力」とは何なのか、というところから見ていきたい。 本書では、その力のことを「錯覚資産」と呼んでいる。まず著者による定義は、 錯覚資産:人々が自

    • 【要約・書評】「JTのM&A」-日本企業が世界企業に飛躍する教科書-

      新貝康司さんの「JTのM&A」-日本企業が世界企業に飛躍する教科書-を読み、M&Aを使ったダイナミックかつスピーディな海外展開と、それを成功させてきた細かな仕組みづくりやマインドセットについてサマリー的にまとめていきたいと思う。 JTの海外たばこ事業とその概略まずは、JTグループの2018年の売上セグメントを見ていこう。下図が示すように、実はJTは売上の殆どを海外事業から生み出している。 グローバル・シガレットメーカーランキングでJTグループは、フィリップ・モリス・インタ

      • コトバのチカラと『日々是好日』

        著書に『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ #超言葉術』を持つコピーライターで作詞家の阿部広太郎さんのセミナー(マイナビのMY FUTURE CAMPUS主催)に出席して、改めて『コトバのチカラ』 を認識し直したので、私なりのコトバのチカラについて綴っていければと思う。 言葉は、意識の引き出しを開けるもの まずは、セミナーで阿部さんが仰っていた内容をざっくりと振り返っていく。(※阿部さんの仰った内容に自分なりの解釈も入れつつ展開しますので、鵜呑みにはしない

        • ダイバーシティ(LQBTQ+)とアンコンシャス・バイアス

          昨今、「ダイバーシティ」という言葉が頻繁に取り沙汰されるが、実際のところダイバーシティがなぜ今注目されているのだろうか。そもそもダイバーシティって何なのだろうか。ダイバーシティについて「知ったつもり」の人ににこそ読んでもらいたい。 ダイバーシティは今なぜ注目されているのか。ダイバーシティとは、日本語で「多様性」と訳される言葉で、大きく分けて2種類がある。 1つ目は、「デモグラフィー型のダイバーシティ」である。これは、ダイバーシティという言葉から直感的に想像される方だと思う

        【要約・書評】『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ)

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          歴史からひも解く香港問題

          香港と中国の問題は、今や2国間の問題であるにとどまらず世界各国の様々な利害が絡み合う複雑な問題と化している。このnoteでは、ざっくりと歴史を振り返り、2019年の逃亡犯条例改正案に関するデモに言及しつつ、2020年の国家安全法制に関する衝突に関して見ていきたい。 清代から振り返る中国清(最後の皇帝:溥儀)の最後の時代、国共合作が叫ばれ、国民党・共産党が協同して対外戦に備え、戦勝国になった中国。しかし、その後国内においては、『国民党vs共産党』の構図が再び見られた。 国内

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          言語ゲームを意識してキャズムを超えていくということ。

          「キャズム理論」そして「言語ゲーム」という言葉をご存知だろうか。前者はマーケティングにおける概念で後者はウィトゲンシュタインが唱えた哲学概念である。それぞれよく知られた言葉だとは思うが、今回はこの2概念を繋げてビジネスを捉えていく。 ウィトゲンシュタインの言語ゲームこれだけでは意味がわからないので例を幾つか紹介しておく。 ex.) ①顧客"満足"度の満足という言語について 満足という概念は各人にとって全く同じ状況であることを証明する方法がない。ただ、我々が生きる社会において

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