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物理本と電子本どっちも使いたい

本が好きだ。歴史書も技術書も物語も推理小説も漫画も、なんでも好きだ。活字があったら目で追う癖は今も変わらなくて、PC をデュアルディスプレイにすると、目があちこちの活字へ向かってしまって疲れてしまう。

 実家にいた頃は、とてつもなく大きな本棚を親から譲受けてそれを使っていた。今なら「古道具」というジャンルになるのだろうか、とても古くて大きな本棚は今でこそその姿が渋くてカッコ良いのだが、高校生の私には古すぎた。そのため、ホームセンターで赤と白のペンキを大量に購入し、その本棚を真っ赤に塗って中身を全て本で埋め尽くした。その本棚は父親の持ち物だったので、塗っている現場にちょうど居合わせた父は言葉を失っていた、ごめんね。しょうがないよ、当時夢見がちなピュアな高校生だった私にはちょっと合わなかったんだもの。

 何でもかんでも本棚には入るわけではなく、ブラックボックスでもないので、本棚は気がついたら隙間がなくなってしまった。そうして、満タンになると古本に売りに出し、それを元手にさらに買う。最初は「本を読むと国語の点数が良くなるから」と言って喜んで本を買ってくれていた両親も、国語の点数が上がらない上に本ばかり読んでいて寝不足になり、授業中に爆睡していることがバレてからは本を買ってくれなくなった。何事にも限度が大事だと学んだ。でも当時は分からなかった。なんで授業中に眠くなるのか、その原因が寝不足であるというのも。

 それからは自分のお小遣いで本を買っていくのだけれども、実家から引っ越すときに、手元に置いておく本を選出して殆ど売ってしまった。必ず読み直す本(購入した本は殆ど2回は読んでいるけれど)を条件に泣きながら売った。

大人になってから電子本が出てきた。初めは良くわからないモノに対しての抵抗があり、購入を渋っていたが何らかの表紙に購入したところ、とても便利なことがわかって、それからは電子本も購入している。

 電子本も良い。持ち運びを気にしなくても良いところが良い。物理の本だと「今日はこれを読もう」と決めて持っていくが、電子本になると iPhone や iPad を持っていき、都度その時に読みたいものを読むことができる。

 だからといって全てが電子になったわけではなく、以下のような条件で使い分けている

  • 漫画は電子本に極力寄せる

  • 小説は物理

  • 技術書は物理がいいが、持ち運びしたり雑誌の場合は電子にする。辞書代わりに使う場合は物理

なんだかんだで割合は物理の方が多いけど、漫画もそれなりに購入しているので、これでうまくいっていると思う。今のところだけど。
 漫画のところで「極力」と書いたのは、コレクター的な要素があるので極力とした。

 小説は読み直しをしたり、立ち読み的にパラパラ読みたい時もあるので物理にし
ている。
 技術書は前から順序よく読むわけではなく、辞書のように引いたり、付箋で後から読めるようにするためになるべく物理にしている。ただ、技術書は分厚いので雑誌のように読む物は電子にするようにしている。

おたがいの良いところをとりながら使い分けるのが私の使い方に合ってると思う。
 物理は物理の良さがあり、電子は気軽に読める良さがある。どっちもいいし、使い分けて買うのがいいのではないか。

ホントのところは、本を購入しても収納場所を気にしなくてもいい家と、購入した際に電子も物理もどっちでも手に入る事が出来れば良いなと思うけれど、それはまた別の話。そうなったらきっと自分用の図書館を作るのだろうな。

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