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海外免許切替への道 続編

 そんなこんなで迎えたハラハラドキドキの海外免許切替の道。私は一番近い府中運転免許試験場へ行くことにしました。今年の3月に失効してしまう国際免許。幼稚園も距離のあるところに通わせているので車は必須。幼稚園の行事で出て行くことも多いので、早急に免許を書き換えなければいけませんでした。(ギグへはNYのようにバス、電車を利用)でも、尻込みをしてしまってなかなか決心がつかずに結局、失効2ヶ月前に慌てて筆記を受けに行くことに。

 初めて行く、日本の警察のたまり場。なんて言ったらおかしいか。でもあの昭和な建物に威圧的な(マスクにフェイスシールドまでしているからよりそう見えたのでしょう)警察官たちはより私を緊張させました。簡単なたった10問のテストなのに。かなり待たされた後に、名前が呼ばれて事務所に通されるとその脇っちょに何十年もの前に作られたであろうコンピューターが。一応カラーだけど。そんなアナログコンピューターから出題される質問に答えてなんとか合格。緊張と日本語の言葉のあやに引っかかり一問不正解になってしまったけどセーフ。次回の実技テストの予約を取って帰宅。実技試験は1ヶ月後。早く済ませちゃいたいのに…。そうはいかないんです。

 私のように日本の免許がなくて、海外の免許を持っている人が練習できる教習所は近場にはなく、行動で練習するしかなかったです。でも噂に聞いている【クランク】とか【S字カーブ】はどんなもんなのか全く想像ができず。

 本番当日。朝も8時半までに現地に着いていなくてはいけなかったので、家を出るのは7時前。通勤、通学している人たちと一緒に電車に揺られて心臓バクバク。試験場では待っている間に熟知した2つのコースを再確認。警察官から一人一人名前を呼ばれ、10人程度の異国の人たちとともにコースへ移動。みんなドキドキしているに違いない。

 偶然、そのテストの日は前回の筆記テストで知り合ったパキスタンの男の人と一緒でした。彼は筆記テストの後に実技のレッスンを10回取るのだ、と言っていました。10回も練習できたら受かるに違いないと思っていました。向こうもクリコなら日本人だし受かるよー、なんて言っていましたが。

 一人一人車に乗り込んでジャッジされていく。私は10人中9番目だったかしら。後ろの方だったので、心の中はあと何人‥とドキドキ。一人が車を降りて出てくると助手席の警察官のところへ行き、ヒソヒソと。「あ、アイツ落ちたらしいぞ!」と誰かが報告してくれるたびにみんなソワソワ。「次、私だ〜、」と言っていた台湾人のご婦人。事前にトイレで話すとすごく緊張してるの〜!どうしよう!と動揺を隠しきれない様子。彼女の番になると、乗り込むなり、確認事項を済ませ、発進!「は!あの人シートベルトしてないよ!」と周りがみんな気が付きました。その瞬間ガッタンとかなり急ブレーキ。警察官の表情が明らかにムッとしていました。動揺しすぎて一番大事なことを忘れてしまったのです。恐ろしい。。。気をつけなきゃ。その後帰ってきたご婦人。結構運転が危険だったのか、警察官も少し強い口調で「〇〇しちゃ絶対に危険です!!」と注意していました。そして案の定、不合格をもらい肩を落として帰って行きました。

 そして私のパキスタンの友人の番。頑張ってね。とジェスチャーを送るも緊張した面持ち。そりゃそうだろな。彼に取っては異国ですから。10分ほど待って帰ってきた彼。車を降りて私を見るなり、手でバッテンマーク。おお、もうだめだったのか。あんなにレッスン受けていたと言う人が!私はさらに緊張しました。

 そして、私の番。もう舞台に上がる人生を送ってきて、空き巣に入られた時も(あとで怖くなったけど)、出産の時も手術した時も冷静で動揺はしなくなったのですが、これは別。珍しくガッチガチ。

 って、長くなったので、もったいぶらせて次回に続くことにします。

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