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母はミュージシャン

 はい。私は母であり、ジャズミュージシャンでもあります。一体どんな生活を送っているのか、ママ友によく不思議がられます。今日はその全貌を明らかにしてしまおうかと思います。

 今から思えば、子供の頃から気づいたら教室の床を拭いている自分に気づき、『また気づいたら掃除の時間だ‥。なんで毎日おんなじことを繰り返さないといけないのだろう』と疑問に思っていました。それと同時に予想のつく毎日を送る苦痛を覚えたのでした。

 とある時は、歴史の時間。教科書の後ろの方のページの偉人たちのページを眺めながら、彼ら彼女らの生き方に憧れを抱きました。『彼らのように明日何が起こるかわからない人生っていいな!歴史に名を残せる生き方って素敵!』と授業もそっちのけで妄想していたのでした。

 それの思いが通じたのか、今はこんな生き方に結びついたのでした。結果、ジャズベーシスト。あの頃の私に結果を伝えたらどんな反応をしてくれるのだろう。

 19歳で憧れのアメリカへ飛び出し、2、3年で帰ってくるつもりでいたのに気づいたら結婚もして、子供もできて渡米してから18年もの月日が経っていたのでした。おかげさまで毎日何が起こるかわからない、願い通りのスリリングな毎日を送ることになっていたということです。面白いことに、周りからは「大変だったね」とか「苦労したんだね」とか言われることもありますが、自分が心から望んでいたことなので結構楽しんでいました。(います。現在進行形)

 そんな私を子供達はどうみているのか?家事は人並みにこなし、子供たちを送り出し、ひと段落したら練習。練習がひと段落したら、仕事のメールをしたり、音楽を聴いたり。仕事の日は大抵午後からまた練習を再開し、着替えたり、準備をして夕方に家を出て行き、夜遅くに帰宅。という感じです。今はコロナ禍なので、午後に仕事に出かけて夜10時くらいには帰宅します。毎週決まった日に最近配信中の動画の撮影をしたり、コメントに返信したり。自宅でレッスンする日もあります。ほとんど週末ですが、子供達その間どうしてるの?って聞かれることもあります。でも心配無用。子供たちもそれを承知しているからか、ささっと何も言わずに二階に移動してふたりの世界を作って遊んでいます。練習している時も、子供達は毎日の積み重ねからか、この人たちは楽器を手にしたら何をしても無駄だ、とわかっているからか、邪魔もしてきません。

 NYにいた頃はよくライブに遊びにきてくれました。アンプを運ぶのを手伝ってくれたり、かわいいローディなのです。

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でも音楽を楽しんでくれているかと言われたら謎で、彼女彼らからしたらそれが生活の一部だからなのか、目を輝かしてみてくれることはありません。つまんなーいなんて平気で言います。でもステージの大きさには誤魔化されるらしく、大きなステージに立った後は目を輝かして思い切り褒め称えてくれます。

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でもこのくらいの規模じゃないとダメ。この時は最高に喜んでくれたな。日々厳しくなってきています。

 忙しそうに見えて、結構子供達との時間も贅沢に取れるのでありがたいです。付きっきりに見えてそうでもなく、こんな親を持ったからか、あの子たちの方がしっかりしています。6歳、4歳にして自分の意見をしっかり持ち、父のアホさ具合にツッコミを入れてもくれます。幼い頃から(今も十分幼いけど)預けられることにも慣れているので、逞しく育ってくれています。

 日本で暮らすようになってからはや一年。幼稚園でできた友達からは私が一体何者なのか、わかってもらったので違和感なく不思議ちゃんも馴染ませてもらっています。今年から娘が小学校に入学し、先日は個人面談の後にギグだったので、UoU Tシャツを着て派手目の化粧で面談へ。すると、担任の先生が「あ!それ!あの子が話していた手作りのシャツですね!お母さんの新作が出るらしくて、Tシャツ作ってるって言っていました!随分気に入っていましたよ!」と。学校にも筒抜け。なんだか嬉しいんだか、恥ずかしいんだか。娘はミュージシャンである母を誇りに思ってるってことで解釈ちゃんとできているのかな?これからどう変化していくかが、面白そうですね。

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