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速さへの挑戦!

みんな早い曲を弾くの得意ですか?
得意です!って自信持って手を挙げられる方よりも「う〜ん、わたしはちょっと」っていう方の方が多いのかもしれません。

 先週の【セッションの心得】ではそんな話も取り上げてみました。
観ていない方はこちらをどうぞ。

 一言でアドバイスするなら、『肩の力を抜くこと』

そんな大層なことを話しながら、私も実は速弾きが得意な方でもないし、チョップス(テクニック)がある方でもありません。生まれつき体も大きい方ではないので、腕っ節も強い方ではありません。でもある時から、楽器を弾くのに重要なのは筋肉でもない、コツが重要だということに気がついたのです。

 楽器を始めたばかりの10代の頃、楽器屋のピックやストラップ売り場の横に必ず置いてあった指トレ器具。どんなことをしても上手くなりたかった私は飛びつきました!夢中で鍛えるも手は痛くなる一方。当時、ダンベルも持っていたっけ。でも完全に私には意味はありませんでした。人によってはあの指トレのおかげで!いう方もどこかにいるかもしれませんが。

 ベースは特に大きな楽器で弾きこなすのは他の楽器よりも時間がかかるのではないか?と思います。私もあの時もっと楽器が弾けてたら、もっと得られたものは大きかたかもしれない、と思うことは多々あります。今はベースを弾き始めて25年くらい経ちますが、やっと少しは弾けるようになってきたと思えるようになりました。

 気づいたらの25年、振り返れば長かった25年間。その中でわかったこと。調子のいい日はどんなに早い曲もスラスラ弾けちゃう、ラインもどんどん浮かんでくるし、ソロのアイディアもたくさん浮かんできます。そんな時は決まって『肩の力が抜けている』時なのです。リラックスしているときがベスト。早く弾く時はいつも力んでいました。大きな音を出すにも力んでいました。全て物理的に物事を考えていたので、早く動かすには、筋肉を使わなくては!大きな音を出すには、強く弦を弾かなくては!と物理的に考えていたせいで、指には血豆ができ、腕は翌日使い物にならないほどの筋肉痛。挙げ句の果てには頭も硬くなってしまっているので、アイディアが出てこない。

 こんなことを何年も繰り返し、ここに辿り着いたというわけです。力を抜いて呼吸をする。早いフレーズを弾くときには決まって息を止めたり、息が浅くなりがちです。呼吸をすることで脳に酸素がいくので、脳が活性化するのか、いい感じにアイディアも浮かんできます。弦を押さえる左手は手を体に引き寄せる時のような力を利用してあげるといいし、ハイポジションは腕の重さを手に乗せてあげればいい。弦を弾く右手は関節のロックを外す感覚で肩の重さを利用する。力任せに弦を弾くよりそっちの方が音が通ると思います。

 ステージの上で緊張することもありますが、緊張が体を硬直させるのでこの緊張というやつは曲者ですが、常に肩の力を抜いてリラックス状態を保てるように訓練しています。緊張していると本当にろくな事がありませんから。譜面見間違えたり、歌詞が飛んだり、音間違えたり、声が震えたり。私が最近で一番緊張したのは運転免許証の書き換えの技術試験。車に乗り込んだ瞬間、体が縮こまり、手が冷え、思考が停止する。ドキドキし過ぎて隣の警察官が何を言ったのか聞き間違えるは、何やらでもう最悪でした。それを克服するのに4回も通う羽目になりました。

 ベースを上手くなるのもリラックスが大事なんだと学んだ私でありました。

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