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空っぽハウス 2

 関東地方は先日、3.11以来の大きな揺れを観測したそうです。鈍感な私たちですら、ちょっとドキッとしました。というより、2台のスマホが爆音でアラート音を鳴らした瞬間にゆさゆさ!ときたので、そっちに驚かされたのですが。でも、その時、はっ!と2階に寝ている子供たちの安否を気にしましたが、すぐ一安心。なぜなら、寝室には何にもおいていないから。大きなタンスや本棚が寝ているときに倒れてきたら…、と思うと恐ろしいです。今回のことを機にさらに『空っぽハウス』でよかったと思いました。

 最初にわたしの『空っぽハウス』の定義ですが、

目指すは、必要なもの以外持たない=好きなものに囲まれて暮らす。少し前にコンマリさんがそんなブームを作りましたよね。

 私たちは、幸運にも一昨年前にNYから帰国するという大移動をしました。引越しに多額のお金がかかるので(段ボール一箱あたり○〇〇ドル!)、持って帰れるものが限られていて本当に本当に必要なもの以外持って帰らないという、史上最大の断捨離をしました。それでも、帰国して持ってきた段ボールの中身を開けてみると「え?」って思うほどのガラクタたち。これに何百ドルもかけたのか、と思うと本当に物っていらないんだなって思いました。それから磨きがかかった、『空っぽハウス』生活。物が少ない生活をしていると、良いことがたくさんあるように感じます。今日はその『空っぽハウス』の魅力について書いてみようと思います。

 まず、先ほども書きましたが、災害時にも安心。落ちてくるものもきっと燃えるものも少ないです。避難もきっとスムーズ。避難しないで済むことを祈りますが。これは災害大国の日本に住むなら考えたほうがいいことの一つかもしれません。

 それから、掃除がラク!物が少ないので、床も広々。掃除機がスイスイかけられます。そしてゴミが目立つので、気になってさっときれいにするようになるので更にきれいになります。子供もその生活になれるため、散らかっている部屋の居心地の悪さを自然に感じるようになります。それでもやっぱり子供は子供なので、散ラカしっぱなしなんてこともあります。そんな時の私の子供たちへの魔法の言葉は「どろぼうさんが来たみたいでお母さん怖いよ。助けて!」とお願いします。昔、実際NYで空き巣に入られた体験を話しておいて、散らかった部屋を見てトラウマという母を演じるわけです(笑)どろぼうが世界で一番悪い人だと思っているうちの子供たちはかなりいうことを聞いてくれます。

 次に、なくなったものが見つけやすい!だって、ものが迷子になりようがないのですから。靴下の片方が‥とかあっても、大体検討がつきます。ストレスも減りました。物を探す時間も勿体無いですものね。

 あと、部屋に空間が生まれることで、精神的にも空間が増えるというか、心に余裕が増えた気がします。『ない』のに『増える』んです。ものがないほうが心の余裕が増えるって不思議ですね。ものを溜め込むのは、ストレスを溜め込んだりするのと同じなのか。ものを溜め込むのは不安を解消するためなのか。よくわかりませんが、物が少ないほうが、我が家は調子がいいです。身も心も健康かも。引っ越してから一度も誰も寝込んでいません!

 次のいいことは、ミュージシャンの私たちには大事なこと。部屋がさっぱりしているので、いろんなことに集中できること。練習や作曲、レッスン、スケジュールの調整など色々自宅でこなすので、余計なものがあると効率も悪くなるのです。練習は特に捗ります。音も部屋が響くので天然のリバーブが効いてよく鳴ってくれます。気持ちもいいのです。学生時代にいろんな部屋からいろんな楽器の音に囲まれながらイライラ練習していた時代より、はるかに短い時間で得られるものが大きいのですね。子供たちも遊びの一つ一つのことに集中しているので毎日充実した様子。

 日本に帰ってきて実感するのですが、物が多い!どこに行ってもなんでも手に入るし、お店にある品物の数の多さにビックリ!しかも手頃な値段で手に入るので危険ですね。可愛いものもた〜くさん!本当、誘惑がいっぱい!でもその中から自分の大好きなものを選んで、それに囲まれて素敵な毎日を送ることって心の健康にきっといいことなんじゃないかな、と思います。

 『空っぽハウス』生活、お試しあれ!

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