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2022年11月 石垣島、西表島寸景

今回の八重山諸島の旅は5泊6日。主目的は鳩間島と小浜島。が、当然、その途中でメインアイランド石垣島と、ビッグアイランド西表島には泊まっている。それぞれの島でのスナップを並べてみる。

まずは石垣島。いきなり、鳩間島行きの船が欠航となり、時間を持て余した。こういう時に頼りになるのは図書館。石垣の図書館は去年も立ち寄っている。港からも近い。

あらら、棚卸し中でしばらく休館している最中だった。
しょうがないので、海坊主という喫茶店でコーヒータイム。美味しかった。
隣の店では自家焙煎コーヒー豆を販売している。

翌日の鳩間島行き航路の見込みは15時過ぎに分かると言われていたので、早めに離島ターミナルに戻った。2階に尖閣諸島コーナーがあるのに気がつき、行ってみた。

魚釣島、南小島ぐらいは知っていたが、他にも島がたくさんある。
貴重な固有種の花があるようだ。見てみたいなあ、ぜひとも。

結局、翌日も欠航と分かり、とりあえず石垣島で1泊宿を取った。ターミナルから歩いて5分あまり、ピースアイランド石垣イン八島。フロントはツアー客のチェックインで混み合っていた。部屋は最上階。ここは13年前に一度泊まったことがある。

ホテルの部屋からは石垣港を見渡せる。昔は隣にアパホテルはなかった。
部屋の中の洗濯機を見て、あ、昔泊まったことがあるぞ、と思い出した。
全国旅行割が適用され、3000円分のクーポンがもらえた。

本来は泊まるはずではなかった石垣の夜、夕食はクーポンで済ませることにした。観光客向けの店だが、贅沢は言わない。簡単にビールと泡盛、つまみと〆の焼きそばでほぼ3000円。

沖縄に来ると、そばもよく食べるが、焼きそばを食べる機会も多くなる。割と好き。

翌日のことは鳩間島篇に記したとおり。
で、鳩間島から西表島の上原港に着いた後、カンピラ荘に宿泊。

カンピラ荘のロビー。チェックインする時には、冷たいお茶とちんすこうでおもてなし。

昔は夕食も出してくれたが、コロナ以降はない。朝食もテーブルをシェアしないので、先着順に埋まってしまい、今回は素泊まり。夕食は近くの新八食堂へ。

新八食堂。ここは初めてだなあ。先客と女将さんがサッカー談義で盛り上がっていた。
生ビールと共にお通しを出してくれたが、これが素晴らしい。イノシシのレバー。旨い。
ミミガーモヤシ炒め、マグロ刺身、ホルモン炒めなどをつまみに泡盛を飲んで満足。

翌朝、よく晴れた。宿のすぐ裏手は上原港。

今日も暑くなりそうだな。

朝ご飯は、昨日向かいのスーパーで調達しておいたもので済ませ、散歩。

こちらがカンピラ荘入口。
車に轢かれたカニ。お気の毒。くれぐれもイリオモテヤマネコは轢かないように。
斜め向かいの宿の入り口に朝から営業しているカフェがある。
外の席で、意外に美味しいコーヒーをいただいた。

さて、この日は大原港までバス、そこから小浜島行きの船に乗る。

11時7分発のバスに乗り込んだ。
乗った時はガラガラだったが、途中のバス停から続々乗り込み、
由布島バス停からは10人以上乗って立ち客もぎっしりになった。

大原港に着いたのはお昼。昨年来た時に美味しかった食堂兼弁当屋さんへ行くと、あいにく臨時休業。近くの紅茶カフェに入った。と、意外に美味しいランチに出逢えた。

紅茶の店、花ずみ。仙台の紅茶専門店の専属店。
インド特製スパイスを使ったグルテンフリーのベジカレー。野菜もカレーも美味。
食後はもちろん紅茶をいただいた。満足なり。

大原港の小さな売店で少しお土産を買った。

葉っぱはマザーリーフ。水に漬けておくと根が出て、鉢植えにする。
小笠原で買ったことがあり、大きく育て花まで咲いたが、屋外に出したら枯れた。
あとは、黒糖石けんと孫に指ヘビ。

船に乗ってから小浜島のことは小浜島篇に記した。
で、小浜島から石垣島に戻り、最後の晩。宿はルートイングランティア石垣。またまた全国旅行割で3000円の地域クーポンをもらう。今度は土産で使おうと繁華街の市場周辺へ。

公設市場近くの山田書店は沖縄本が充実していて面白い。
公設市場はリニューアルしてきれいになっていた。フードコートみたい。
結果的に昔からのお店は激減していた。2階の特産品販売センターでクーポン使用。

一度、ホテルに戻り、荷物を置いてから、晩メシへ。向かったのは、あだん亭。昔、一度行ったことがあり、珍しい食材を食べることができる。念のため予約済み。

でっかい黄色い花が咲いていたが、これってハイビスカスかしら?
繁華街からは少し離れた場所にある、あだん亭。カップル客が圧倒的に多く、
あとはグループ客。一人客は他に見当たらず。でも、予約しておいて正解。
予約なしの人は皆さん、満席ですと断られていた。

まず生ビールを注文すると、お通しは白身魚の南蛮漬け。いい感じ。あとは珍しい食材を選ぶ。旅行中、圧倒的に野菜不足なので、野菜メインで。ゴーヤ酢の物、天ぷらは下記。

ピパーズ、という島コショウの新芽の天ぷら。ほんのり苦くて、美味しかった。

ビールの後は、食べログクーポンで、請福を1合サービスしてもらえた。

オオタニワタリのゴマ和え。これもいいねえ。他ではオオタニワタリなんて見たことない。

石垣牛煮込み。おお、トロトロで美味しい。と、サービスです、と、揚げたての紅芋天ぷら。嬉しいですね、こういうのは。さあ、いよいよ本命を注文。

アダンの芽チャンプルー。これも他の店では絶対にない。
アダンの芽はタケノコみたいな食感。ほくほくしてる。

うーん、13年ぶりに来たけど、良かったあ。カウンターではなく、仕切り板で区切られたテーブル席にひとりでは少々寂しかったけど。
よし、今夜だけは旅先ルール、ハシゴはしないを破らせてもらおう。昨年、来た時に気に入って2晩も通った音楽バー、cocosone。開いてるかな。初日の夜も寄ってみたのだけど、まだ開店してなかったのだ。

知らないと、実に入りにくい店構え。戸を潜るには屈まないと入れない。

お、いつものようにハットを被った店主がいた。一番乗り。驚いたことに、覚えてくれていた。1杯目は名物のコーヒー泡ラム。ここはキャッシュオンデリバリー。600円。

2台のレコードプレーヤーを操って店主が流す音楽がすばらしくイケてるのだ。
スカやレゲエなど南米系の音楽が多いが、それだけではない。
戦前の日本人ミュージシャンによる歌ジャズ、なんてサイコー。

しばらくすると、常連らしい客が入ってきた。この人、タバコ好きでちょくちょく外へ出て一服してる。そのうち、外を通りかかった女性を店へ引きずり込んできた。石垣へ移住しようと部屋と職探しに来たという。関西弁の彼女は調理師免許を持ち、今は徳島の田舎で働いているという。徳島のどこ? と訊ねると、那賀町と。えー、僕の大好きな旭若松の蔵がある町やんか。彼女の方も、えー旭若松なんてマイナーな酒を知ってる人、初めて会ったと驚いていた。あら、今度のLPは吾妻光良とスイングバッパーズじゃないですか。いいねえ。そのうち、彼女が帰ると、常連のおっちゃんが他にもいい店があるから一緒に行こうと誘う。

なぎさにまつわるエトセトラ、というライブバー。昨年オープンしたばかりとのこと。
ママさんはライブがあると歌手になるそうだ。

おっちゃん、さらにまたもう1軒、というから、さすがに、勘弁してと逃げ帰った。
さて、帰る日は、ホテル発の送迎バスを予約しておいた。バスは路線バスルートではなく、知らない内陸の道を走って新石垣空港へ連れて行ってくれた。

空港の一角に、温室が設けられている。
熱帯の植物が茂る温室内には、オオゴマダラがたくさん飛んでいる。

いやあ、なかなか濃い旅だった。1泊ずつ宿を変わったことも影響してか、珍しく少々疲れを感じて帰路についた。

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