2022年11月 小浜島
西表島の大原港から小浜島行きの船に乗った。鳩間島とは違って、小浜島航路はめったに欠航しない。小浜島は大きなリゾートホテルもいくつかあり、積極的に行ってみようとは思えず、これまで未訪。
小浜島はすぐ近くに見える。とりわけ由布島あたりからは目と鼻の先。が、30分以上かかることになっていて不思議だなあと思っていた。船に乗ってみてその理由が分かった。浅瀬が広く、大回りしないと小浜島の港には近づけないのだった。
出航が少し遅れたため、15分近く遅れて小浜島に着いた。迎えにきてくれていた民宿のご主人も、遅かったね今日は、と言う。宿は港から坂を登った上にある集落の中にあった。鳩間島と比べれば島自体も大きいし、集落も大きい。
一服後、集落周辺の散歩へ。意外に赤瓦屋根の家が多い。
集落を外れると、サトウキビ畑や牧草地が広がる。
こんもりした林の中には御嶽。回り込んで島で一番高い前岳の展望台まで登ってみた。
宿の近くの商店で明日の朝食とビールなど買い込んで宿に戻り、大相撲千秋楽観戦。地元柏出身の隆の勝と琴勝峰は2人とも7勝7敗で千秋楽を迎え、誠に残念ながら共に負けて負け越しとなってしまった。
晩メシは予約しておいた居酒屋へ。小浜島の店は飛び込みでは入れない、予約は必須と下調べの中で分かっていたので、あれこれ手を尽くしたが、酷い対応が多かった。早目にと思い1ヶ月前に電話したらもっと間際にならないと受けられないと断られたり、宿に入ってからでないと予約受け付けないとか、そもそも電話に出ないとか。そんな中でやっと予約できた、島人ぬ居酒屋あーじゅ。宿から港方面へ向かい、小中学校を越すと、派手なペイントの店があった。
一番乗りだった。2席しかないカウンター席へ。泡盛を1合からからでもらい、もずく酢、島豆腐冷奴、シャコ貝刺身を注文した。
奥さんは石巻出身、可愛らしいお嬢ちゃんが時々現れてお手伝いしている。後からやってくる客は遠くのホテルから送迎しているようだ。島ではそのスタイルが中心。
1時間半ほどでお勘定。宿に帰りコスタリカ戦を途中から観た。部屋のテレビは小さくて高い所に置いてあるから見づらいので、階下の食堂の大きなテレビで。
翌日も朝からよく晴れた。
昨夜、少し飲みすぎたようで、買っておいた朝メシは食べ切れなかった。反省。チェックアウトし、ご主人に港まで送ってもらう。
レンタルショップのオヤジさんが手作りMAPで、モデルコースを説明してくれた。最初に行けと言われたのは前岳展望台、昨日行ってるのでパスして、2番目から回った。北浜(ニシノハマ)。リゾートホテルの入口脇から海岸へ下る。
先へ進む。今度は島の反対側。マングローブ展望台。
ここから、島の西部に細長く突き出した先の細崎(クバザキ)へ向かう。それなりにアップダウンがあり、電動でなければとても回れない。クバザキは小さな漁村。港は大きくて立派。
さて、この先はリゾートホテル、はいむるぶしの近くを経て行くが、そこに気になる施設がある。が、はいむるぶしはコロナ禍以降、宿泊客以外は敷地内へ立入禁止にしてると聞いた。ダメ元で電話して、どうしても見せてほしい、来島前にPCR検査をして陰性の証明書もあるし、ワクチンは5回目も接種済みで、と話したら、許可をしてくれた。ありがたい。
生まれ故郷の岐阜市には名和昆虫博物館があり、小学生の頃から何度か行っていた。その分館がここにあるのだ。
さて、島の大半は回り終えた。
最後は、トゥマールビーチでのんびり海と対岸の石垣島を眺めて過ごした。SUPをしてる人達がいた。
早目に自転車を返却し、あとはターミナルで過ごした。
あまり期待せず訪れた小浜島だが、それなりに楽しませてもらうことができた。やはり、島はひとつひとつ個性があるなあ。
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