見出し画像

2022年5月3日 倉見山(1256m)

日程:大月9:15→9:44三つ峠駅9:58→10:35クマガイソウ群生地11:09→13:26倉見山13:50→14:57登山口→15:10厄神神社→15:30三つ峠駅→大月

メンバー:秋田、糸の会メンバー11名、コーチ

ふだんは、平日に開催されることが多い糸の会。珍しく連休のまっただ中。さすがに高尾から西へ向かう甲府行き各停は混雑していて、1分の乗り換え時間で乗り込むと座れず。少しずつ乗客が下車していき、上野原だったかな、ようやく座れたのは。大月駅の富士急ホームへ行くと、会のメンバーお二人がいらっしゃっておしゃべり。やがて後続の列車で続々とメンバー集合。本日は12名という大所帯。男はコーチ以外は、ぼくとWさんのみ。

大月駅入り口はまるで神社みたい。
9時15分発の列車は、折り返し運転。

列車のペイントがすごく派手。乗り込むと床は木の床。懐かしいなあ。

何の漫画かよく分からない。
ワックスはかけてなかったが、ぬくもりの感じられる木の床。

車内は、登山ルックのお客さんも多い。三つ峠駅で下車。

ちょっと雰囲気のある三つ峠駅舎。
駅舎の上に、三ツ峠山の山頂が見えている。
ホームも味わい深い。
三つ峠駅の駅舎脇に、何だろう、これは? 訳が分からないが、観光客向けであるようだ。
ちょっと駅前広場を移動すれば、建物の上に富士山のテッペンが少しだけ見えた。雪が多いねえ。

駅から「クマガイソウ群生地」の矢印を目印に歩いた。さすが富士山麓、湧水がごうごう流れている。

水が豊富ですねえ。

標識がずいぶんたくさん出してあるので、道は迷いようがない。

倉見山の前に、まずクマガイソウ群生地へ向かう。

横断歩道を渡って、左手を見ると、手前に水路がある民家の庭先に、な、なんと、クマガイソウがたくさん咲いている! あら、びっくり。

民家の庭先のクマガイソウ。この下を水が流れている。

その先、桂川沿いの公園内を歩いて行くと、八重桜がまだ咲き残っていた。そして、その先に、おおおおお、富士山。サクラと富士、世界中の人が大喜びしそうな絵柄。

ぼってりした八重桜。まだ咲いているとは驚き。
絵になりますなあ。

桂川に釣り人がいた。おや、釣った魚をリリースしようとしてるのかなあ。

魚体の大きさからするとニジマスでしょうかねえ。

道の脇にタンポポがいっぱい。綿毛になったのが多い。先日、我が家に遊びに来た孫が、タンポポの綿毛を見つけると、手に持っては揺らして綿毛を飛ばして遊んでいた。こんなにたくさんあったら喜んだろうなあ。

一面のタンポポ。

川を渡って、町営グランドの裏手に登っていくと、そこがクマガイソウ群生地。周囲はフェンスで囲まれ、受付テントで代表者の名前を記入。募金箱が置いてあったので少し寄進。花の写真は、別ページで見てもらうとして、見事にたくさん並んでいた。これでも少なくなったそうだ。昔は3万株が咲いていた。咲いていたというか、個人でそこまで増やした方がいる。ご本人も奥様も亡くなられ、今は娘さんが跡を継いでいらっしゃる。一時、盗掘にあって激減してしまったと話して下さった。ようやく5000株まで増えてきた。大変でしょうが、頑張って下さい。

クマガイソウ、ちょうど花盛りのいいタイミングだった。
ずらり並んでこっちを見てるのはちょっと怖い気もする。
凄いですねえ。壮観なり。

園内で小休憩。軽く飲食。クマガイソウ以外にもいろいろな花が咲いていたが、それも別ページの方で。

一服する面々。

群生地脇を倉見山目指して登り始める。このコースはあまりおすすめできないと言われているそうな。一般的な登山ルートはもう少し東か西にある。

マニアが喜びそうな鉄塔。

と、Wさんが、この辺はアカマツ林だからマツタケ山だよ、とおっしゃる。そうか、だから役場の人や地元の人はこのルートを勧めないんだな。シカに食べられないようテープを巻いた木もある。

しばらくは植林地帯を登っていく。シカが木の皮を食べないようにテープが巻かれている。

林の中にヒトリシズカがポツポツ咲いている。

ヒトリシズカ

それにしても若葉の色の鮮やかなこと! こちらの身体の内側まで緑色に染まりそう。

気持ちのいい広葉樹林帯。

歩いてきたルートは途中で尾根筋のルートに上がる必要があったが、自然と誘導されていった。

尾根筋へ上がっていく。

尾根筋の道をぐいぐい登っていく。かなりの勾配。時折、右手の葉の茂みの隙間から富士山が見えるようになった。富士に励まされてる感じ。

こんな感じで時々、富士山が見える。

やっと倉見山と相定ヶ峰を結ぶ尾根筋まで登り切り、振り返ったら富士山の大展望だった。実はその手前でメンバーのお一人が足を吊って、コーチが面倒をみていた。でも、すぐに回復されて、元気に登ってこられた。

山頂の雲がとれた。

ここから、倉見山山頂までは少し下って、登り返す。

ここが富士山を展望できる見晴台。

さあ、もう倉見山山頂だ。それにしても、山頂にも途中にも我々以外の登山者が誰もいないとは。連休中なのに。人気がないのかしら、倉見山。クマガイソウ群生地には、それなりに人がいたけど。

山頂碑と三角点。
由緒正しき三等三角点。

山頂からの眺めは、富士八景のひとつと説明板。山頂にはひときわ涼しい風が吹き渡っていた。今日は下界はかなり気温も上がってるはずだが、この爽快さ。

大きな裾を見せる富士山。
山頂が顔を出してくれた。

さて、下山。こちらのルートは役場も公認。標識もちゃんとしてる。

ほとんどのミツバツツジは花が散っていたが、山頂近辺だけはわずかに残っていた。
三つ峠駅方面へ下る。

糸の会メンバーは、ご高齢の女性も多いのだが、ダブルストックをきちんと使って、下るときのスピードは本当に速い。ついて行けないほどの速度。

落ち葉が積もる道をぐいぐい下っていく。
しばらく下ると、下の町が見えてきた。

下り道の途中にもヒトリシズカがめちゃくちゃたくさん咲いていた。登山口近くまで下ると、落石止めだろうか、不思議なものが聳えていた。もう涼しい風は吹いてこない。ちょっと暑くなってきた。

大きな石などを止めるためのものかしら。

足下を見れば、白っぽい蝶が舞っていた。

スジグロシロチョウでしょうか。

道路脇の木には、なにやらキノコっぽいのが、付いている。

キノコの名前は分からず。

で、やっぱり、このあたりにもクマはいるらしい。

出くわさなくてよかった。

さらに下ると、おそろしげな名前の神社。厄神社。近くの橋は厄神橋。

そんな名前とは知らずに渡っちまったよ。

ふたたび桂川を渡って、駅へと向かう。

吊り人が熱心にお仕事中だった。

川べりで振り返って、最後に富士山にご挨拶。今日は見守ってくれてありがとう。

ずっと姿を見せ続けてくれた富士山に感謝。

三つ峠駅から大月行きに乗り込む。温泉に入ってから帰る方々は、都留市駅で途中下車。ぼくはWさんと大月駅前で反省会。いつもは濱野屋の居酒屋で吞むが、今日は新規開拓。コーチが食事の店として挙げてくれていた、うづき。奥の座敷へ上がり、生ビール。う、うんめえ。

お食事処 うづき。

つまみは、おすすめらしい餃子、それから、イワシの酢締め海苔巻き、長芋のバター醤油焼き。お、餃子がちゃんとしてる。焼き加減もいいねえ。そして、イワシ。細かい仕事をしてる。小指より細いくらいに海苔で巻いてある。ちょっとワサビを付けてそのままで。旨い。こりゃすごいわ。地元の笹一を2合。追加したモツ煮も美味しかった。いやあ、大当たりの店だった。

餃子と比べると、イワシの海苔巻きの細さが分かるでしょ。

17時55分発、高尾行きに乗り込む。いや、とても楽しい1日だった。

まだ明るい18時前。
夕陽が見送ってくれた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?