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2023年8月 18きっぷの旅、出湯温泉

磐梯熱海から会津若松を経由して、磐越西線を阿賀野川沿いに終点、新津まで。ここで乗継時間がたっぷりあるので、暑いけど町の中へ。ここは鉄道の町を謳っている。

商店街、シャッターにも新幹線や電車の絵。
踏切までかざってある。
ここは駄菓子屋。100円以下の駄菓子や安いおもちゃがいっぱい並んでいて、つい孫への土産を買ってしまった。

後で分かったが、このあたり、本日日本中で最も気温が高くなったらしい。あきらかに、自分の体温以上の熱気。くらくらしてくる。

雲は必ずしも夏という感じでもないんだけどなあ。
蕎麦屋で日替わりランチ。生ビールも。このざる蕎麦がもの凄い量だった。3人前はあったと思う。

新津駅まで戻り、羽越本線、新発田行きの列車に乗る。

新発田行きは2両編成で入ってきた。

10分あまりで水原(すいばらと読む)に到着。

ここでまたバスの時間まで1時間以上待つ。
メインストリートまで歩くと立派なお屋敷。
洋品店の一角がコーヒー屋さんになっていた。

元は呉服屋だったという店を洋品店に変えた時、ご主人がそれまでは好きで淹れていたコーヒーを商売にしようと思い立ったという。なかなか美味しいコーヒー。
酒屋でビールと日本酒を仕入れて、駅まで戻った。

やっとやってきた小ぶりなバス。
白鳥が飛来することで有名な瓢湖の脇を走る。

20分ほどで、出湯温泉に到着。バスは100円だった。突き当たりのお寺の左手前にお世話になる珍生館がある。実は1ヵ月前に本来来ようとしていた直前、NHK BSの火野正平がチャリに乗って全国を回る番組こころ旅で、この宿が映り、寺の境内の共同浴場に入るシーンが出てきたのだ。一緒に観てたカミさんに、ここ、ここへ行くんだよと叫んでしまった。
ともあれ、チェックインだ。

江戸時代から続くという珍生館。
2階の浴室脇の部屋。
いかにも旅館、という玄関の佇まい。

館内のお風呂は入浴できるのは16時からというので、外湯へ。小さな温泉街に共同浴場が2つもある。まずは、華報寺共同浴場へ。ショーヘーちゃんが入った温泉。

温泉街の突き当たり、ドンと構える華報寺。
境内の左手に共同浴場がある。
こんな掲示が脱衣所に掲げてあった。
250円の入浴券を自販機で買ってから。

お湯はさほど熱くなく、少しぬるっとした、いいお湯。地元のお年寄りが入っていた。
宿に戻り、宿の風呂へも。1階の風呂は狭いが、湯温が低く、こちらが好み。

1階の浴室。どちらも、貸切で利用する。先客がいれば、空いてから。
2階は広い浴槽。どちらも源泉が溢れている。

この近くには、村杉温泉、今板温泉といずれもラジウム温泉があり、3ヵ所を五頭温泉郷と称して国民保養温泉地に指定されている。
今夜のお宿、珍生館には湯治プランがあり、これは2泊以上、1泊2食7000円とお値打ち。その湯治プランで予約してある。もちろん、こちらも、コロナでドタキャンし、改めて予約し直した。

夕食の膳。品数は少ないが、味はとても良い。買ってきたビールと日本酒と共に味わった。

食後、ハイボールを1杯注文。もう一度、1階の風呂に入った後、寝酒を楽しんだ。

翌朝、きれいな朝焼け空。
自宅にいる時と同じように早朝ウォーク。電気山道というルート。
別荘風の家もちらほら。ローソン手前の民家からはバイオリンの響き。6時前からパジャマ姿のおじさんが上手に弾いていてビックリ。ローソンで買い物して宿に戻った。

7時から朝食。夕食同様、一汁三菜。果物がないだけ。焼きたてのギンダラが美味しい。あと、お米がとても美味しい。さすが米所、新潟だな。

ちょうどいい分量かな。
館内は掃除も行き届いていて気持ちいい。

さて、午前中は村杉温泉に向かってやまびこ通りを歩く。句碑がたくさん立っているという。しかし、こんなに登り坂がきついとは想定外。山登りみたい。汗が止まらない。

確かに句碑は多かったが、素人さんの句が多く、中には川柳もどきや、句でなく標語みたいのもある。
坂を登り切った所にはドカベン句碑。

いや、先日の白馬岳初日を思い出してしまった。1時間で歩けるかと思っていたら、倍の時間がかかった。

途中、佐渡が見えた。
路上にコガネムシ。

やっとこさ、山道を下ると、道路に猿がいた。路上に糞があちこち落ちていたが、ヤツらの仕業だったのか。

数組のファミリーがいるようだった。人間をさほど恐れてない素ぶり。
村杉温泉の共同浴場、薬師の湯に到着。汗を流せて一息。お湯は出湯の湯と似ている。

本当は今板温泉にも寄ろうかと思っていたが、そんな余裕はなく、国道を歩いて出湯まで。喫茶店があるので、そこでランチをと思ってたら、臨時休業の貼り紙。やむなく、もうひとつの共同浴場、出湯共同浴場で汗を流した後、出湯温泉パン工房でパンを買って、ビールと共に昼メシとした。

カレーパン、クロワッサンなど買ったが、どれも美味しかった。温泉水で仕込んでるという。

今日もまた華報寺共同浴場へ。たくさん入っている。番台の女性が、ぬるいからゆっくり入っていってね、と声をかけてくれた。順番に先客が出て行き、ゆったりお湯を楽しめた。

お大師様の足元から源泉が流れ落ちてくる。浴槽の中央にも湯が湧く場所があり、その上をまたがないで、上に座り込まないようにとの注意書きがある。
苔むした岩。右手には葉っぱが何枚か出ていた。コップが置いてあり、源泉を皆さん呑んでいく。
風が通り抜けて気持ちのいい浴室。

宿に戻り、1階の風呂にまたまたドボン。
今日の夕食はキムチ鍋。豚肉、ツクネ、キノコや野菜をピリ辛出汁で。朝買ってきたビールは飲んでしまっていたので、瓶ビールを頼んだ。後はワンカップ。

左上の料理も良かった。揚げた白身魚、ナス、カボチャなどの上に酢漬けのタマネギが味付け代わりに載っている。

食後は今夜もハイボール。風呂上がりの1杯。
翌朝も快晴。6時を待って朝風呂。

今朝も朝焼け。
1階風呂の湯口。

最後の食事、朝食。焼きたてのほんのり甘いだし巻き玉子が美味しい。

やっぱりご飯が美味しいなあ。

8時過ぎ、昨日臨時休業だった喫茶店に行ってみると、なんと、今日も臨時休業。あちゃ! ご縁がなかったんだね。またの機会に。

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