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2024年3月 只見線

全線復活開通した只見線に乗りに来たのは一昨年の秋。その後、昨年1月に霧幻鉄道という映画を観た。沿線を撮り続ける星さんを追ったドキュメンタリー。
また乗りに行きたいなあと、18きっぷでやってきた。

出発は新潟県の只見駅から。駅名標は、あの渡辺謙さんが書いている。この近くの出身なんですね。福島県金山町が制作する動画「あいせき列車只見線」に第2弾で竹下景子さんが出演し、その紹介で第3弾には渡辺謙さんが出て下さる予定だとか。凄いねえ。
2両編成の車両。車内はボックスシートとロングシートの組合せ。

小出あたりは日影にしかなかった雪が、走行していくと次第に増えていく。

いつのまにか線路脇にはこんなに雪が積もっている。
新潟県から県境を越えて福島県へ。只見駅。吞み鉄番組でお馴染み、六角精児さんは只見線応援団のひとりで、只見へはよく来ているらしい。

いよいよ只見線らしい景色が沿線に次々現れる。

第八只見川橋梁が行く手に見えてきた。

どんどん積雪量が増していく。

駅のホーム外れには、積雪量を示す測量ゲージが立っている。多雪期はこんなものではすまないはず。それこそホームごと埋まってしまうのではないか。

只見川に沿って走る列車。川には所々にダムが設けられ、蓄えられたダム湖の水面に周囲の山々が映り込む。

本名ダムではちょうど放水されていた。
本名駅を出てまもなく、第五只見川橋梁を列車は渡り終えた。

やがて、早戸駅が近づいてきた。実は、今回の旅でどこに泊まろうかと考えた時、久しぶりに早戸温泉に泊まろうかと思った。連絡してみると、今は一人部屋は少なく、あいにくこの日は塞がっているとの回答だった。

早戸駅近くの霧幻峡。いい季節には、渡し船が浮かんでいる。朝早くには名物の川霧が立ちこめ、幻想的な雰囲気に包まれる。
運良く宿泊予約できた人がいたようで、男性ひとりが下車して、宿の迎えの車に乗り込んでいった。前に泊まったのは15年前の冬。宿もすっかり様変わりしたんだろうな。

列車は山間を、蛇行する川に沿って走り、多くのトンネルをくぐり抜けていく。

乗車した車両は2両目だったが、それぞれ単独でも走行できる。
トンネルを抜けるとまたトンネル、その繰り返し。

一昨年下車して、1泊した会津宮下駅。

しぶい駅名標が泣かせるねえ。
列車はワンマン運転だとばかり思っていたが、実はもうひとり乗車していた。

やがて、本日泊まる宿の最寄り駅、会津柳津駅。下車してのはぼくひとり。

つい最近、塗装したばかりというピカピカの美しい駅舎だった。
もちろん無人駅だが、左に小さく映り込んでいる法被を着た女性が、列車が着く度に、出迎えと見送りをなさっている。素晴らしい。只見線は沿線の方々もしょっちゅう手を振ってくれる。この日も、車内から何度も手を振り返した。
ここで生まれたという赤べこを載せたポスト。赤色つながりでいいねえ。
駅前には蒸気機関車も展示されていた。

この日の宿の話は別項に。
翌朝、駅へ着てみると、また法被姿の女性がいらっしゃった。家が近くだから苦にならないわと笑っておられた。そして、なんと駅前にタクシーがいるではないか。最近は観光地ですらタクシーがいないことも多い。ドライバー不足は各地で言われている。凄いですねえと感心していたら、法被の彼女がドライバーさんを呼んできて、今の言葉を聞かせてあげて、とおっしゃる。励みになるからと。

赤べこが描かれたタクシーの前で、記念撮影を。おもてなし頑張って下さいね。
会津柳津駅舎は塗装し直しただけでなく、新たにカフェも新規開店、4月に開駅式がある。

乗り込んだ列車は、新しい車両かな。

思いの外、座席は埋まっていた。
おばあさんがひとり下車された。皆さんの大切な足、走り続けてほしい。

雨降る中、列車は里へとどんどん下っていく。

会津本郷駅はきれいな駅舎。

そして、いよいよ終着駅、会津若松駅に到着。残念ながら、駅舎の外へ出て町歩きをする余裕は今回はない。またの機会に。

会津若松駅。今回は赤べこ大活躍だったなあ。

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