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叶えたい目標? ~【櫻坂46】二期生の加入動機~

先日卒業を発表された原田さんのブログに、次のような言葉がある。

欅坂・櫻坂として活動してきて、
実力以上のことを経験し、学んでいくなかで
また新たに叶えたい目標を見つけました。
これからはその道に向かって、
一歩ずつ頑張っていこうと思います。

「原田 葵」公式ブログより

彼女にとって、乃木坂46のキラキラとした姿を観て、「憧れのアイドルになる」というのが、「叶えたい目標」だったのだろう。
鳥居坂46のオーディションを受け、見事合格を勝ち取ったことで、彼女の目標は達成されたかのように見えていた。
合格後、乃木坂46のような王道アイドルの扉が開かれると思っていたのだろう。

しかし、彼女本人も含めて、合格したメンバーたちは、大人に媚びない人の集まりであった。

秋元さんが作る歌詞は、現実の人たちから着想を得て紡がれていくこともあり、与えられる曲は、乃木坂46のものとは異なるものとなってしまった。
TAKAHIRO先生も、楽曲をベースにして振付や演出を考えていくため、これまた、乃木坂46と全く違うスタイルが確立されることになった。

この道は、彼女にとって、「叶えたい目標」だったのだろうか。
その答えは、最後まで明かされることはないだろう。
「アイドル」という「短命で儚い花」となる道を選んだ彼女が、その活動の中で、「新たな目標」を見つけ、そこに向かって進もうと思うことができたことは、非常に喜ばしいことである。
その目標のための「卒業」であるならば、全力で応援していくのが一番正しい姿勢なのかもしれない。

そんなことを考えていた時、ふと二期生のことが気になってしまった。
2018年に行われた「坂道合同オーディション」によって、39名が合格し、その中から、9名が欅坂46に配属された。

加入した後のインタビュー記事などを読むと、配属先は、自分たちの希望通りであったようだ。
となると、望んで「欅坂46」に加入したことになる。
以前の原田さんがそうであったように、彼女たちも「欅坂46」の活躍を観て、憧れの気持ちをもっていたはずである。
それは、今までのアイドルにはない「唯一無二」のスタイルに憧れていたことを意味している。
加入した後、卒業したメンバーのポジションについて、代理でパフォーマンスができるだけでも嬉しかったに違いない。
今まで観るだけの存在であったグループの中で、大好きな楽曲を披露しているのだ。まさに夢の中にいるようなフワフワとした気分であったのだろう。

配属された後、なかなか楽曲制作に参加できない時期が続く。

それでも、ライブは充実していた。
日本武道館での「3周年記念ライブ」や「欅共和国2019」、「東京ドーム公演」など、加入したばかりのメンバーが参加するものとしては、規模や内容が凄まじいものばかりである。
日向坂46がそうであるように、グループの目標として、何年もかけて実現するべきライブに、いきなり参加することが求められたのだ。

その状況は、激流の中に浮かぶ小舟のように、ただただ流されているだけでも大変だったことは間違いない。
しかし、「夢が実現されている充実した瞬間」と言うこともできるだろう。

そんな彼女たちに、「改名」という現実が突きつけられる。
「櫻坂46」となった今、彼女たちの「叶えたい目標」となっているのだろうか。
その答えは、まだ出ていない。
ただし、彼女たちが、そうなるべく、必死に努力を続けていることだけは確かである。
彼女たちが、「これまでの活動は、自分たちが『叶えたい目標』だった」と言える日が迎えられることを、ファンとして、心の底から願っている。


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