三坂道の今 ~【櫻坂46】「テレ東音楽祭2022」を観て~
先週の天皇誕生日に「テレ東音楽祭2022春」が放送された。
生放送での楽曲披露は、紅白以来となるため、非常に楽しみにしていたのだが、この週は、坂道関連のニュースが盛り沢山であったこともあり、取り上げる機会を完全に逸し、スルーした形となってしまった。
番組トップバッターとして、櫻坂46が「流れ弾」を披露した。
菅井さんがミュージカル出演のため欠席し、卒業した梨加さんのポジションと合わせて、誰が各ポジションにつくのか注目していた。
実際のパフォーマンスでは、菅井さんのポジションに、菅井さんと「親分・子分」であることを公言している増本さんがついた。
また、梨加さんのポジションには、同じ「りか」さんである、尾関さんが入る形で楽曲披露となった。
今までは、休業メンバーがいる場合には、代役を立てないことが多かったのだが、このようにしっかりと代わりとなるメンバーがいるという事実に、「BACKS LIVE」の成果を感じることができる。
元々、尾関さんは、欅坂46時代から、パフォーマンス中でとても良い表情をしていることが多く、カメラでよく抜かれる。昨年末の紅白でも、しっかりと良い表情を抜かれており、さすが一期生という貫禄まで感じられる。
増本さんも、BACKSライブで、菅井さんポジションでパフォーマンスしているため、全く不安要素なく、堂々としていたのが印象的だった。
以前から、休業メンバーのポジションに代役メンバーが入ってパフォーマンスして欲しいと思っていたのだが、このような音楽番組で実現できるまでになったことに、櫻坂46としての成長を感じることができる。
昨年末、音楽番組の出演が相次いでいたため、「流れ弾」のパフォーマンスには慣れていたつもりだったのだが、約1ヶ月半ぶりに観た彼女たちは、相も変わらず激しかった。
「五月雨よ」が初解禁されたばかりのタイミングだったので、新曲の涼やかさに馴染んできたところでの「流れ弾」は、その熱さが際立っていたように思えた。
途中にあった番組スタッフのミスが若干悔やまれるが、彼女たち自身は、既に恒例となっている「最後のお辞儀」まで、気持ちが揃ったパフォーマンスを見せてくれていたのが、とても嬉しい。
パフォーマンス後に、公式Twitterで、菅井さん十八番の「がんばりき」で、奮闘中のキャプテンにエールを送っているメンバーの皆さんの姿が微笑ましい。
この番組では、今年の3月末に、東京ドーム公演を控えている日向坂46も出演している。
楽曲は当然「約束の卵2020」なのだが、新型コロナの影響で、過去2回延期されていることもあり、今年、満を持してライブが出来ることになり、ホッとしている部分もある。
メンバーの皆さんは、楽曲衣装ではなく、あえて「ひな誕祭」Tシャツで楽曲を披露していたのだが、この姿をみると、「ひなクリ2019」で東京ドーム公演のことが発表された当時の興奮を思い出す。
目の前まで迫ったライブに向けて、リハーサルを重ねていると思われるのだが、悔いなく、パフォーマンスをやり遂げてくれることを願っている。
また、46時間TVを終えたばかりの乃木坂46も、幕張メッセの会場から中継で出演していた。
ほんの数時間前、新曲「Actually…」を初披露したばかりだったのだが、この番組でも生でパフォーマンスしてくれた。
配信で観ていた時は、新センターばかりに目が行ってしまったのだが、改めて、落ち着いた気持ちでパフォーマンスを確認することができた。
46時間を駆け抜けたとは思えない力強さに、彼女たちが、この曲にかける意気込みや思いを感じることができるだろう。
通常であれば、楽曲披露→MV解禁→パフォーマンス披露という流れになるところを、全く無視して、いきなりパフォーマンス初披露となったことから、運営側の力の入れようも伝わってくる。
このように、3つの坂道を通してみていくと、それぞれの置かれている状況がわかる。
10年目となり、メンバーの世代交代をしながら、新しい挑戦をしていこうとしている乃木坂46。
3周年を迎え、ついに東京ドーム公演で全力勝負をすることになった日向坂46。
2年目を迎え、着実に進化を続けている櫻坂46。
春の訪れを告げる「桜」を名前にもつ櫻坂46が、これから、どのような花を咲かせてくれるのか、4枚目シングルの続報が楽しみである。