スマートな舞台転換 ~【櫻坂46】フェス出演に備えて~
先日、「MTV LIVE MATCH」に櫻坂46が出演している様子を、アーカイブ配信で見直す機会があった。
このライブ自体は、10月5~6日に開催されたのだが、屋内型のフェスのように、さまざまなアーティストを一度に観ることができることから、非常に楽しめるイベントであった。
1日目(10月5日)には日向坂46も出演しており、アーカイブ配信の中で、同事に鑑賞することができる。
日向坂46は、休業中の小坂さんを除いた21人全員によるパフォーマンスであった。ハンディマイクを片手に、テンポの良い激しいダンスを大人数で踊っている様子は、客席側の引き画で観ても、かなりの迫力が感じられた。
いつものライブとは異なり、全員がおひさまというわけではないアウェーな環境にも関わらず、ステージいっぱいに拡がってパフォーマンスをしているだけで、一気に日向坂46の世界が会場全体に展開されていくのがわかる。全員が一丸となって、全ての聴衆に元気を届けたいというのが、パフォーマンスからも、ひしひしと伝わってくる。
櫻坂46は、2日目(10月6日)に出演している。
こちらは、いつも通り、楽曲ごとにセンターと構成メンバーを変更するスタイルでパフォーマンスをしている。マイクは、ハンディではなく、全員がヘッドセットをしており、両手の細かな振りまで確認することができる。
休業している小林さんのポジションを齋藤冬優花さんが担当していたのだが、それでも最大14人という編成のため、日向坂46と比べると人数だけをみるとかなり少ない。にも関わらず、アップはもちろん、引き画になった時でも、全くスカスカした印象がなく、むしろメンバー1人ひとりが際立っているように感じられた。振付の中にある物語の効果もあり、楽曲のメッセージがストレートに観客に伝わっていく様子がわかる。
両グループ共、少ない楽曲数ではあったが、それぞれのパフォーマンススタイルの違いを、今回のライブで改めて感じることができた。
先週行われた配信ミニライブの時も思ったのだが、6~7曲という少ない曲数でも、ダンストラックやMCをはさまないセットリストでは、櫻エイトの負担がかなり大きいように感じられた。全部の曲にフルで参加していることもあり、櫻エイトのメンバーが汗だくになりながらパフォーマンスをしている様子が、アップなどではっきりと確認できる。
また、3列目のメンバーが曲によって出入りしているのも、若干気になる部分である。このあたりは、自分たちのライブでは、観客も気がつかないうちに、美しくメンバー交替が行われているので全く気にならないのだが、今回のように連続して楽曲披露する際には、少し違和感を覚えてしまう。
櫻坂46は、フェスへの出演オファーが多いので、今後も櫻エイトシステムを継続するのであれば、フェス用の演出をもう少し進化させていく必要があるかもしれない。
今回のライブは、全国ツアーの真っ最中ということもあり、楽曲ごとのパフォーマンスが非常に素晴らしかった。ダンスの切れはもちろん、歌も大きく成長していることが確認できた。
今週の木曜日(12月9日)から、伝統の日本武道館で「1周年記念ライブ」が開催される。彼女たちのさらなる進化を大いに期待したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?