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もう合同オーディションは出来ない? ~【日向坂46】新メンバー募集を知って~

昨日放送された「日向坂で会いましょう」で、いきなり新メンバー募集のCMが流れた。
募集要項やCM動画などは、ネットでも確認できるので、興味がある方は参照していただきたいのだが、今月末に東京ドームでの「ひな誕祭」を控えているタイミングということもあり、一気に注目を浴びることとなった。

普通であれば、東京ドーム公演の最終日に、サプライズ発表されそうな内容であるが、卒業から春休みの期間ということで、応募しやすい日程となったのだろう。
日曜の深夜という視聴率が望めない時間帯に、メンバー募集CMを開始しているのは、求めている人材が「日向坂46が好きな人」であるためだろう。彼女たちが大好きでなければ、こんな時間にテレビを観ていないからだ。

先月は、乃木坂46の新メンバーが話題の中心となっていたが、今度は日向坂46の番である。

ご存じのように、日向坂46は、チーム一丸となって全員でパフォーマンスをするスタイルをとっているため、現在の22名でもかなりの大人数である。
実際の加入は、8月ごろとなるようだが、それでも人数が増えてしまうと、現実問題として、全員選抜は難しくなってくるだろう。
まだしっかりとデビューしたとは言い切れなかった「2017年」と比べて、今はもう、しっかりと世間からも認知されている大人気グループに成長している。
元々の高いパフォーマンス力に加えて、バラエティー能力も秀でているため、外仕事への出演は、大先輩の乃木坂46と張り合うレベルにまで達している。

乃木坂46の5期生募集には、日本のグループアイドルのオーディション史上最多となる8万7852人の応募があり、7987倍という驚異の倍率となったそうだ。
今回の日向坂46の募集に対しても、乃木坂46を上回る応募人数となる可能性が高い。

日向坂46の三期生は、乃木坂46・欅坂46・けやき坂46による合同オーディションという形で行われた。
まだ、欅坂46やけやき坂46が改名される前だったのだが、応募者は、12万9182人という膨大な数となった。
合同オーディションでは、合格してもどのグループに加入することになるのか、必ずしも決まっていないという状況で行われたため、坂道グループが好きという少し漠然とした形で応募した人も少なからずいたはずである。
しかし、今回は、日向坂46となってからの初めてのオーディションである。そのため、日向坂46が大好きで、グループのコンセプトや雰囲気を熟知した上で、応募してくることになるだろう。
前回の合同オーディションの際は、キャプテンの佐々木さんも、自分たちのコンセプトが今ひとつ掴めていない状態で、新メンバーを迎え入れていたのだが、今回は、全く状況が異なっている。
もう、胸を張って、「自分たちはこういうグループです」と言える状態で、新しいメンバーを受け入れることが出来るからだ。

日向坂46や櫻坂46が、着々と自分たちのスタイルを確立しつつある今、もう三坂道が合同でオーディションをすることは出来なくなってしまった。
これは、各グループの「進化」がもたらした成果と言えるだろう。
これこそが、それぞれの「グループらしさ」と言うことになるのだが、応募する側が、これを意識しすぎてしまうと、運営側が欲しい人材とはならないかもしれない。
今いるメンバーとは違う、グループに新風を吹き込むような人材が欲しいと考えている運営側と、旧態依然としたグループの延長線上にいることで、合格するための対策としようとする応募者側との間に、大きな齟齬が生まれる可能性が高いからだ。
これは、応募者に留まらず、今まで熱心に応援していたファンが望む新メンバー像も同じであろう。
新メンバーを入れて変わろうとしているグループ側と、今までのグループに憧れて加入しようとしている応募者との間には、埋めがたい大きな溝がありそうである。

どちらにしても、今までの加入メンバーがそうであったように、日向坂46にとって、大きな戦力となる素敵なメンバーが加入してくれることを、心から願っている。

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