季節の歌も欲しい? ~【櫻坂46】2年目の戦略~
来週のバレンタインデーに向けて、巷ではラブソングが流れている。
特に、そのものズバリのタイトルがついている「バレンタイン・キッス」は、毎年のように、2月の初旬に流れていることが多い。
1986年2月1日に、「国生さゆりwithおニャン子クラブ」の名義で発売されたのだが、30年以上経っているにも関わらず、令和の現代でも、この季節の定番曲として未だに流されているのが凄い。
その点、櫻坂46の曲を見渡してみても、季節の代表曲になりそうなものは、欅坂46時代のユニット曲「ごめんね クリスマス」くらいだろうか。
櫻坂46となってから、曲中に「台詞」があるものが多くなっているのだが、余りキャッチーなものとは言い難い。
欅坂46の曲を含めても、キャッチーなものと言えば、「僕は嫌だ」くらいだろう。ただ、このフレーズでは、使う機会が限られてくるのは仕方ないことだろう。
日向坂46の曲には、「キュン」をはじめとして、キャッチーなフレーズが歌詞の中に登場することが多く、番組の中でBGMとして流されているのをよく耳にする。
櫻坂46には、ワンフレーズを繰り返す歌詞が余り多くないため、一部分だけを切り取って使いにくいのが原因であるのだが、これは、彼女たちのパフォーマンスが、物語性の強いものであることも影響しているだろう。
欅坂46の「渋谷からPARCOが消えた日」や「二人セゾン」、櫻坂46では「ソニア」が、同じフレーズの繰り返しがあることから、一度聴いてしまうと、ついつい口ずさんでしまう曲と言えるのだが、それでも、一般的なフレーズではないため、BGMで使われる機会は多くない。
櫻坂46のグループコンセプトを前提とした時、「バレンタイン」や「クリスマス」、「ハロウィン」と言ったイベントは、あまり似つかわしくないのかもしれないが、それでも、普遍的なラブソングであれば、これからも歌い継がれるものとなりそうである。
今週のCDTVやMステでも、ラブソング特集が放送されていたが、そのような機会に呼ばれるためには、表題曲としてラブソングを歌い、ヒット曲の仲間入りをする必要があるだろう。
今のところ、「なぜ恋をして来なかったんだろう?」が音楽番組で披露された恋愛曲となるのだが、まだまだ櫻坂46の曲として、世間からの認知度は高くない。
これからは、彼女たちの高い表現力を広く知らしめるためにも、ニュースタイルのパフォーマンスを積極的に見せていきたいところである。
4枚目シングルの「五月雨よ」が、どのような曲となるのか分からないため、どんな戦略がとられるのかは不明であるが、2年目の彼女たちが、どのような飛躍を見せてくれるのか、今から目が離せない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?