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自分たちの特殊性は自覚あり? ~【櫻坂46】新メンバー募集の締切が目前となって~

櫻坂46の「新メンバー募集」が始まって、早くもひと月経とうとしている。
締切直前となり、2期生の表題曲センターを経験した4名が、SHOWROOM配信を行った。
2回目の今夜は、田村さん、藤吉さんに加え、ゲストとして松田さんも参加して、オーディションへの応募を促すために、最後のおすすめをしてくれた。
同じオーディション経験者として、自分たちのことも話していたので、今まで聞くことができなかったことも沢山あり、ファンにとっても嬉しい時間となった。
彼女たちの様子から、今回のオーディションで、後輩が出来ることを心から喜んでいることが伝わってくる。

面白いのは、実際に活動をしている自分たちですら、今の活動が「アイドル」であるのか判然としていないことだろう。
楽曲やパフォーマンスの特殊性から、アイドルの枠ではおさまり切れない部分があることを自覚しているのだろう。
新メンバー募集のCMで、藤吉さんが、「アイドルとは○○○」という台詞で、決まった言葉をあげなかったのが話題となったが、これは櫻坂46メンバー全員が思っていることなのかもしれない。
理佐さんや原田さんが卒業する時、「アイドル活動最後の・・・」と台詞を何度となく使っていたが、その言葉とは裏腹に、本人たちが「アイドル活動をしている」と1ミリも思っていないという「本心」の方が、強く伝わってきたのは記憶に新しい。

大きなカテゴリでは、立派にアイドルの範疇に入ることは確かであるが、その中にあって、枠からはみ出ることをし続けていたのが「欅坂46」であったように感じる。
枠から飛び出すというと、とかく何か奇抜なことをして目立とうとすることが多いのだが、パフォーマンスによって、それを成し遂げようとしていたところが、彼女たちの凄いところである。
小手先のやり方ではなく、王道のストロングスタイルで真っ向勝負している姿を観て、ある種のロック魂のようなものを感じるファンも多い。
この辺りが、フェスと相性が良い部分なのだろう。
活動初期の頃から、フェスに参加し続けているのも、彼女たちの特異な部分である。

今いる二期生メンバーは、「欅坂46」に加入してきている。
現在は、櫻坂46として活動をしているが、根っこの部分は「KEYAKI」の魂を持ったまま、今でも活動をしていることは、パフォーマンスを観ていても感じることができる。
アイドルと言うより、どちらかと言えば、アーティストと言った方がしっくりくるのは、王道を目指し、王道を貫いているからだろう。
もちろん、「アイドル」も立派なアーティストであることに変わりないが、どうしても軽く見られてしまう傾向がある。
彼女たちは、ビジュアルも高いことが特徴と言えるが、外見を気にしていられないようなパフォーマンスをすることが多い。
いただいた楽曲に真摯に向き合い、それを観客に届けるために、全身全霊で取り組む姿勢は、一般的な「アイドル」像にはおさまりきらない部分を感じることの方が多い。

新メンバーの募集方法も、彼女たちの冠番組で最初に告知する形式となったことを見ても、彼女たちのパフォーマンスを観て、それに憧れ、自分も参加したいという熱い情熱を持った人材が入ってくれることを望んでいるのだろう。
歌やダンス未経験から、立派に活動できている現メンバーの姿を見ていれば、加入前のスキルやテクニックよりも、「一緒にやりたい」という情熱の方が重要視されていることがわかる。
少しでも、その気持ちがある「未来のメンバー」の応募を、メンバーはもちろん、櫻坂46ファンも心待ちにしていることを忘れないでほしい。

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