見出し画像

迷子道

小学生の頃の私は学校帰りに寄り道ばかりしていた。学校から家までは2km弱の通学路だったのに、実際にはその2倍〜3倍歩いたと思う。
家までの道のりが長かった!
(自業自得)

そんなに歩いても〈寄り道の達人〉にはなれず、行けば行くほど〈迷子の達人〉に磨きがかかるばかり。
「迷子道」というものがあるなら、黒帯レベルなんじゃないか?とランドセルを揺らしながら馬鹿なことを考えていた。

迷子道 心得
一、交通ルールを守る。
一、未知の領域に入るときは、
  それなりに覚悟を持つこと。
ー、他人様の敷地に入らないよう、
  気をつける。
ー、際限なく奥へ行ってはいけない。
  帰れなくなる。
ー、農道はやめておけ。私有地かも
  しれない。
一、取り返しのつかないことになる
  前に助けを求めること。
一、助けを求めるのは、できれば
  公共機関やお店が良い。
  通りすがりの人に声を掛ける場合
  は、相手を見極めて。
ー、道を尋ねたくても人が見当たら
  ないときは、思い切って目につい
  た家のドアフォンを鳴らせ。
  ただし、どんな人が出てくるかは
  保証できない。
ー、「今歩いてきた道を戻れば大丈
  夫」なんて甘いことは考えるな。
  慣れない道を逆向きに見たなら
  ば、もうそこは異空間だ。
ー、日が傾いてしまったら帰宅時間が
  遅くなった言い訳を考え…ても
  無駄なので素直に謝る。


小学校から家の近辺までは大通りをひたすら一直線。普通に歩けば迷子になりようがない通学路。
だけど途中に交差点や曲がり角、路地なんかがあるのだもの。どうして放っておける?家と学校の間に存在する全ての道を、制覇せずにはいられない。
気になるでしょう?
この道の先に何があるのか。
何処へつながるのか。

迷子になるともちろん焦ったし、怖かった。
いろんな人にお世話になった。
(子どもは地域住民の皆様に育てられています…単に迷惑な子どもとも言う)

何度も怖い思いをしてるのに、迷子癖は直らなかった。
(つまりは道を覚えられなかった)


今はね、大丈夫。
地図アプリがあるから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?