迷子道
小学生の頃の私は学校帰りに寄り道ばかりしていた。学校から家までは2km弱の通学路だったのに、実際にはその2倍〜3倍歩いたと思う。
家までの道のりが長かった!
(自業自得)
そんなに歩いても〈寄り道の達人〉にはなれず、行けば行くほど〈迷子の達人〉に磨きがかかるばかり。
「迷子道」というものがあるなら、黒帯レベルなんじゃないか?とランドセルを揺らしながら馬鹿なことを考えていた。
小学校から家の近辺までは大通りをひたすら一直線。普通に歩けば迷子になりようがない通学路。
だけど途中に交差点や曲がり角、路地なんかがあるのだもの。どうして放っておける?家と学校の間に存在する全ての道を、制覇せずにはいられない。
気になるでしょう?
この道の先に何があるのか。
何処へつながるのか。
迷子になるともちろん焦ったし、怖かった。
いろんな人にお世話になった。
(子どもは地域住民の皆様に育てられています…単に迷惑な子どもとも言う)
何度も怖い思いをしてるのに、迷子癖は直らなかった。
(つまりは道を覚えられなかった)
今はね、大丈夫。
地図アプリがあるから。
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