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ソウルに行かない韓国旅行 光州~長寧~大邱~慶州

韓国3日目、朝5時過ぎ光州松汀駅そばのゲストハウスを後にする、早朝6時前の列車に乗るため。ゲストハウス、デカい一軒家に宿泊者は私だけ。管理人もいないので電話してオートロックの番号を教えてもらわないと入れない仕組みだった。電気はついたけど恐らくお湯は止まってて水シャワー、電話すれば元栓あけられたと思うけど、夜で面倒くさかった。猛暑じゃなかったらぶちぎれてたよ。

この日は光州から半島南部を東へ進む、鉄道においては慶州と全羅道(光州)を結ぶから慶全線と呼ばれている区間。韓国の鉄道は基本的にソウルを目指すことを軸にした体系なので、ソウルから最も遠い地方都市間だと100万都市を最短で接続する区間ながら最も本数が少ない区間になる。

KORAILのネットで調べて前情報はあったけど、光州駅で窓口で順天まで行きたいと聞いて出てきたのがこれ。光州(人口145万人)~順天(25万)~晋州(30万)~馬山(昌原市100万)を通る区間なのに、順天まで1日4本、順天から馬山までは1日6本。最速で行くならKTXで一度五松駅方面に戻って3角形に移動したほうが速い。

今回乗車する5:52の始発。非電化区間なので機関車1両+電源車1両+客車2両。乗客は10人もいないくらい。これ日本とか台湾のローカル線みたいに気動車で十分ではと思うけど、機関車とか客車を共通化したいのだろうか。2時間ちょっとひたすら田舎を走る。たぶん高速バスはもう少し本数あると思うけど、鉄道好きなので基本は鉄道重視。

ローカル味がいいです。2時間ちょっとで7700W。
順天↔光州松汀
車内はこんな感じ。カーテン閉まってるのはデフォルト?
朝焼けの光州市遠景
最後尾からの景色
順天駅。人口25万人ほどの中規模の都市。
駅前にあった韓国中で流行のコーヒースタンドの中でもかなり店舗数が多いCOMPOSE COFFEEでアイスコーヒーをテイクアウト。注文はタッチパネルで完結。このチェーンの目玉はテイクアウトのアイスコーヒーレギュラーサイズが1500W(2000~3000Wが普通のところ)。日本のコンビニコーヒーレギュラーサイズの倍くらい。
順天からは釜田(釜山のターミナル駅の1つ)行きのムグンファ号。順天から途中の晋州までは1日6本の区間。
こちらも基本は田舎。
途中駅の馬山駅で下車。順天からは1時間40分くらい。
馬山は隣の昌原市と鎮海市と合併して新・昌原市となり100万都市となった。

馬山から馬山駅そばのバスターミナルへ移動して昌寧/チャンニョンへ。昌寧は人口5.5万人ほどの群(市以下)。ここには三国時代に百済と新羅の間に存在していた伽耶の古墳群の1つがある、伽耶古墳群は2023年に世界遺産に登録されていて存在を知りました。交通アクセスがしやすそうなところということで選びました。

各方面への時刻表、昌寧行きは表示がない。
40-60分に1本くらいある。自動券売機は日本語も選べるけど海外のクレカが使えないのが難点。
待合室。
ダンキンドーナツのコーンドーナツ。コーンのクリーム入り。2500Wくらい。
途中の南旨/ナムジで3分の2くらいの人が下車した。
日よけなのか昼行でもカーテン閉めるのが普通で開けて外みてるのは私くらい。
霊山/ヨンサン
キムチ工場

昌寧バスターミナルへは1時間程度で到着。直通の高速バスというよりは鉄道が無い途中の町を経由する、席も8割埋まっていたので日常の足に利用されている様子。バスターミナルから1.5kmくらいの古墳へ。

昌寧へ到着。
古墳へ向かう前に次は大邱へ行こうと思い時間を確認。大邱(西部バスターミナル)へは18本、馬山へは20本、ソウル(南部バスターミナル)も4本あるのか。距離的には大邱と馬山はそれぞれ直線で40kmくらい、町の規模は大邱の方が圧倒的なのにこの違いは何なのか。
昌寧郡庁舎
学校前の横断歩道、屋根と椅子があるやさしさ
氷室的な貯蔵施設跡
GFC
ようやく古墳が見えてきた
昌寧校洞・松峴洞古墳群。伽耶時代の他の古墳群とともに2023年に世界遺産登録。
古墳群隣接の博物館。雨宿りしました。
小高い丘に古墳が広がる。5~6世紀頃の有力者らの墳墓とされていて日本統治時代に派遣された帝国大学教授の関野貞によって最初に調査されたらしい。
昌寧市街を見下ろす
横穴式石室を作って埋葬して上から土をかぶせる方式。
ゲリラ豪雨に見舞われながら雨宿りしつつ大邱へ。

大邱はソウル、釜山、仁川に次ぐ韓国第4の都市。今回は完全な途中の経由地として立ち寄っただけ、昌寧にどれくらい時間かかるかわからなかったので何も計画していなかった。滞在時間は4時間程度。到着後は街中を散策、地下鉄とか新交通システムに乗って、中心部を少し散策。そのあとは駅に向かって慶州へ移動するという流れ。

大邱西部バスターミナル
大邱都市交通(地下鉄)1号線と接続。
左のポスターは大邱広域市と慶尚北道が2026年に合併して人口500万人を超える広域自治体が誕生するというPR。ちなみに人口規模で言うと京畿道1360万人、ソウル特別市940万人に次ぐ3位で、道クラスの合併は右のポスターは都市交通の延伸をPRするもの。
大邱都市交通の1号線は地下鉄
3号線は新交通システム。2015年開業、開業時は日立製作所のシステムを導入。
ごちゃごちゃした西門市場と新交通システム
大邱の中心部の青蘿ヶ丘には19世紀末にアメリカの宣教師が居を構え、現代医学を提供した。その流れでこの丘にはキリスト教の拠点として啓明大学東山病院が置かれている。
1893年この地に礼拝堂が置かれたこと言由来する大邱第一教会。この建物は現代に新しく建てられたもの。
第一教会は市街地を見下ろせる丘上にある。宣教師とキリスト教会が丘上に陣取ってる雰囲気としては長崎とかそんな感じ。
新交通システムの3号線と地下鉄の1・2号線の行き来は改札内なので高架から地下に直通するエスカレーターでつながっている。雰囲気が台北の文湖線(松山空港に行く路線)みたい。
西門市場。市場の夜は早い。18時くらいでどんどん店が閉まる。
中国語繁体字・中国語簡体字・日本語とくどいですねw
東大邱駅。長距離列車、KTXが発着する大邱市の中心ターミナル駅。
東大邱駅から慶州へは、KTXだと20分、在来線のヌリロ号だと50分ほど。今回は蔚山市の中心駅の太和江駅行。
全車指定席で満席でした。慶州まで途中は2駅で半分くらいの人が下車。大邱郊外路線としても機能している様子。
夕焼け洛東江と大邱市街地。

予定通り慶州へ到着。慶州は新羅の首都がおかれ、その遺構が多く残る韓国の京都・奈良とも呼べる古都。中心の慶州駅は市中心部南10kmくらいのところにある。元々KTX開業時に新慶州駅として設置されたあと、2021年に市中心部を経由する在来線の東海線が廃止され、慶州市中心市街地を迂回する新慶州駅経由ルートになり、新が取れて慶州駅となった。結構斬新。

車両は日立製作所の200000系。
市中心部へは路線バスが頻繁に発着しているので問題ないです。


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