長崎で新幹線に乗るっ!の前夜 特急かもめのラストラン
2022年9月23日、西九州新幹線(九州新幹線西九州ルート)が開業。と同時に、JR全線制覇の称号が維持できなくなるという事態に気がついたので、せっかくならと1番列車に乗ってきました。
その前に、新幹線が開通する裏で役割を終える特急もあるわけです。その特急は「かもめ」。国鉄時代の1961年に関西と九州を結ぶ特急としての「かもめ」の歴史がスタート、1976年に博多と長崎間が電化されて以降、九州の看板特急として博多と長崎を結んできたかもめの名前は、2022年9月23日から新幹線のかもめへ引き継がれていくことになるわけです。
2001年以降特急かもめの顔だったのがJR九州の名車両である885系、通称「白いかもめ」。安心安定の水戸岡デザイン、私が一番好きな特急車両。ドイツのICEを思わせる鼻が長すぎない流線形に、白をベースに足回りに青いライン、大きな窓、内装も木を多用して、椅子は黒が基調というデザイン。性能面も申し分なく、カーブの多い長崎本線でスピードを出せるよう振り子式を導入し、加速性も最高時速130km/hのパワーもある。
そして本当のラスト、長崎駅に最後に到着する博多からの最終かもめ。長崎駅は人が多いので避けて、隣駅の浦上駅で見送ることに。おそらく道中各地で見送られたことで10分以上遅延、定時では23:56浦上駅発だったのが日付をまたぐ。周りのマンションの窓からも見送られ、一時代の終了を告げるのです。
時間軸前後しますが、場所は変わって長崎駅。いよいよ前日に開通する新幹線へ準備が進んでいるわけです。特急かもめ最終列車の到着から6時間後には次の時代が始まるわけです。
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