JR乗りつぶしの記録 2021/9/20 米坂線 米沢~坂町 フラワー長井線 ※JR東日本制覇
台風一過の3連休を活用し、週末パスでJR東日本制覇の最終路線を攻略しました。これにて7400kmあまりのJR東日本全路線を制覇。
米坂線 米沢 10:29~今泉 10:58・今泉 13:00~坂町 14:48
米坂線は山形県南部の米沢市の米沢駅と、新潟県北部の村上市の坂町駅を結ぶ、頭をとって米坂線(よねさかせん)。新潟と山形・仙台方面を最短ルートで繋げるように羽越本線と奥羽本線を結ぶ路線が計画され、1936年に全通した。現在に至るまで単線・非電化。
山形県南部の中心都市の米沢から米沢平野を横断して、フラワー長井線と接続する今泉駅から先山間部へ入り、飯豊山地と朝日山地の谷間の小国町を通り荒川に沿って日本海側へ出る。坂町駅は羽越本線の途中駅で旧荒川町の中心駅。
米沢駅から出発して、奥羽本線と分岐。
米沢平野を進む。
途中で一番大きい駅が小国駅。
荒川と並走。
坂町駅へ入線。
本数はかなり少なく、米沢~坂町まで通せるのは1日5本往復、米沢から県境越えしない便がもう5本あるくらいの超ローカル線。まだ米沢市内の利用者がいるだけましで、JR東日本でもかなりの赤字路線。車両はおなじみキハ100系がほとんどで、一部GV-E400系が導入されつつあるよう。これは今流行りのディーゼルエンジンで発電した電気でモーターを回すタイプ。新潟や東北のキハ100系の置き換えに導入が進められている。
小国駅ですれ違ったGV-E400系。
1日1往復、坂町から新潟へ直通し、新潟と米沢を3時間で結ぶ快速べにばなという列車が設定されている。新潟~山形ならまだ戦える可能性あるけど、新潟から仙台とかになると新幹線で大宮折り返しが一番早いですね・・・。
この米坂線も未来は明るくなく、米沢駅は奥羽本線が新幹線用に標準軌(1435㎜)へ変更されており、米坂線は狭軌(1067㎜)のため相互に乗り入れができない。県庁所在地レベルの都市すら通らない路線で、線路幅の違いで迂回路や観光列車が走る望みもない、豪雪地帯だけど並行道路が結構整備されている。つまりは一寸先は闇。
山形鉄道フラワー長井線
この路線は国鉄末期の赤字路線として廃線候補に挙げられたところ、山形県や沿線自治体が支援する形で第三セクター路線として生き延びた。米坂線との違いは起点が赤湯駅(南陽市)で、米沢より人口が少なく、長井方面はどん詰まりのため国鉄から見放されてしまったため。
米坂線とは今泉駅で接続、両線とも単線で今泉駅ですれ違いを行うようなダイヤにしてあるため、4方向が同じ時間帯に集結する。名前の通り長井市への鉄道路線で、沿線に花の名所が多いことからフラワーの名が冠された。長井市は最上川水運の要衝で歴史ある街並みがあるらしいので、またの機会に行きたい。
これ換気のために窓開けてるんだけど、この札も倉庫に眠ってて久しぶりに出てきて窓のストッパーに再就職。ローカル線あるあるのなごむ瞬間。
車両はYR-880形というらしく、旧新潟鐵工所製の気動車で1両編成でも走れる日本中のローカル線に兄弟がいるシリーズ。
昼時だったので山形県名物の冷やしラーメンを目当てにちょこっと乗りました。これ以上乗ってると坂町方面へ行けなくなるので・・・。
これぞ日本の晩夏ですかね・・・。東京育ちの私にはフィクションの世界だけども。
おまけ 福島から米沢へ
福島から米沢方面に向かっているのは、奥羽本線を走る山形新幹線。福島から米沢~山形~新庄~横手~大曲~秋田~能代~大館~弘前等を経て青森まで行く超重要幹線。というのも昔の話で、区間ごとでぶつ切りにされて長距離列車は走っていない。
福島から米沢の間の奥羽山脈を越える板谷峠は奥羽山脈を東西に越えるルートとしては最南端の部分。今でも日本の鉄道の中でもトップクラスの急勾配と雪の難所で、現在こそ山形新幹線対応でスイッチバックは亡くなったけど、直通工事化までは途中4駅すべてでスイッチバックをしていた。新幹線は1時間に1本くらい通るけど、普通列車で福島~米沢を通しで乗れるのは1日5本だけの状況。今回は乗り継ぎ重視なので新幹線に課金しました、福島~米沢は1駅自由席で760円。
めちゃくちゃわかりにくいけど峠駅。
結構前に普通列車に乗ったけど、夜だったので景色がね・・・。昼間に攻めたいな。まぁ新幹線対応工事化で廃線にされた部分とかはさすがに車がないと厳しいのだけども。その時の写真。
新幹線用に新しくトンネル掘ろうって話も出てるみたいだけど、それしたら間違いなく途中駅は廃止になりますね。横川~軽井沢の碓氷峠と同じように。
本日の成果(新規乗車区間)
米坂線 米沢~坂町 90.7km ※JR東日本制覇
山形鉄道フラワー長井線 今泉~梨郷 5.4km
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