見出し画像

JR乗りつぶしの記録 2021/7/24 上熊本~八代~川内~鹿児島中央~博多

画像1

鹿児島本線 上熊本 6:23~熊本 6:27・6:30~八代 7:07

画像3

この区間は八代在住時代に何度もお世話になった区間。熊本県第二の都市八代までは普通列車で40分ほど。その時から変わったのは、熊本駅の隣に西熊本駅という新しい駅ができたこと。熊本市郊外の幹線道路沿いに広がる住宅地の駅、イオンも目の前。熊本市内のJR線は通勤通学時間帯は4~5本/時ほどにもなり、2両編成で東京並みの混雑になることも。地方都市のJR線って国鉄時代の長距離優遇の名残から駅間が遠くて、日常使いには使いづらかったところこのような駅が整備される流れがある。例えば今年の春には秋田駅の隣の泉外旭川駅ができたり。

画像5

上熊本初めて利用したけど手前の左が市電の駅。

画像2


肥薩おれんじ鉄道 八代 7:11~津奈木 8:03・8:52~川内 10:22


八代からは旧鹿児島本線が、九州新幹線の開業で第三セクター化した肥薩おれんじ鉄道。名前の通り肥後と薩摩を結ぶ、沿線はデコポン、晩白柚やパール柑といった柑橘系が特産に由来(だと思う)。

画像5

キャンペーンもあって1日券が1500円、八代~川内まで通り抜けると普通運賃は2670円なので破格。この区間は新幹線開業前は鹿児島方面にたくさんの特急や貨物列車が走っていたので、単線ながら結構線形がよくてスピードも速め。特急が高速通過できるように、ポイントも高規格かつ通過駅は1線スルー化(ポイントがあると減速しないといけないので、1方向はポイントを通らないように線路を配置すること、Y字ではなくЧ字)。電化設備は生きているけど、肥薩おれんじ鉄道の車両はコスト削減のため気動車。JR貨物の電気機関車、JR九州の観光特急が走る。


本当は鹿児島へ行くなら18きっぷだとJRの肥薩線経由なんだけど、肥薩線は去年の豪雨災害から復旧のめど立たずの状況。肥薩線経由だと球磨川の景色や日本三大車窓とも名高い矢岳駅があるけど、肥薩おれんじ鉄道はずっと海沿いを進むのでこちらも景色は綺麗。八代海をはさんで対岸の天草が見え、遠浅な綺麗な海に、海沿いの漁村、砂浜と続く。

画像15

画像14


八代駅から出ると肥薩線は右に、肥薩おれんじ鉄道は左に分かれるけど、球磨川を渡るために肥薩線の上を越える。1年近く鉄道が走ってない肥薩線は線路も錆錆で草も生い茂っている。

画像6

球磨川

画像7


時間もあったので途中津奈木駅というところで降りてみた。九州新幹線が丁度真上を通過していて、その横には部分開業中の南九州自動車道西回り、駅前には旧道の薩摩街道があるなかなか趣深い田舎駅だった。

画像8

画像10

画像9

水俣、出水と新幹線停車都市を抜け川内へ。仙台と区別するため市の名前は薩摩川内市。このエリアでは県庁所在地除くと一番大きい町かな。九州電力唯一の原発もあるお金持ち都市。

画像27

画像11

画像12

画像13

鹿児島本線 川内 10:26~鹿児島中央 11:16

川内から鹿児島中央は需要が望めるのでJRが分離しなかった、本当に悪しき文化。

画像16

鹿児島は2月に来てるけど駅からほぼ出てないので、8年ぶりに天文館へ。鹿児島も市電があるのがいいよね、熊本市電と違いSUICA等には対応してない。

画像38

画像24

天文館は鹿児島市最大の繁華街、目的は自家製練乳味シロップのかき氷で有名な白熊。昔はフルーツは埋まっていて、真っ白な外観にレーズンが目と口に見えるから白熊になったらしい。これはセットメニューなので少し小さいけど、単品は結構でかいよ。少し早めに行ったのですぐ入れた。

画像18

画像21

あとは建物がきれいなローカル百貨店の山形屋。

画像19

九州新幹線 鹿児島中央 14:25~熊本 15:20・15:40~博多 16:31

画像28

画像29

鹿児島中央からは新幹線で一気に北上。JR九州制覇に向けラストを飾るのが、鹿児島中央から新八代の区間。九州新幹線は博多-鹿児島中央各駅停車の「つばめ」、部分停車で一部新大阪まで行く「さくら」、途中熊本にしか止まらず博多・小倉・広島・岡山・新神戸・新大阪の再速達「みずほ」の三種類。つばめに使われる800系が一番好きなんだけど、鹿児島中央始発のつばめは本数が少ないので、さくらで熊本まで行って熊本始発のつばめに乗るという狙い。N700系も本家の東海より落ち着いたデザインとボディカラーでよいけど。

画像27

ここが新幹線のどん詰まり。目の前はアミュプラザになっている。

画像23

画像28

800系は普通席でも2対2のゆったり、木と暖色にこだわった和風な内装、日よけも簾。デッキはシックにまとめてあってやっぱり水戸岡節が効いてる。1世代古いからコンセントもないし。残念だけどスペック的に山陽新幹線の300㎞運転ができないので九州外には出ていかないし、長崎方面で発表された新車両もN700系ベースだしこのまま淘汰されそう。

画像25

画像26

画像22

番外編 旧志免鉱業所竪坑櫓

九州は石炭の一大産地だった歴史から、炭鉱跡がたくさんある。その遺構の中でも博多から比較的近い大型のものがここ。地下へ降りるエレベーターを巻き上げるクレーン設備の跡。帝国海軍により開発されこの櫓は1943年竣工、高さ47.6mのコンクリート造。地下430mにまでエレベーターで人や資材を下ろしていた。戦後は国鉄の蒸気機関車の燃料に使われていたけど需要が減り1964年に閉山。2009年に重要文化財に登録。

画像33

画像35

画像36

一帯は選別場、炭鉱労働者の宿舎が並んでいて、写真左手に見える小山は選別された石炭以外の石や土を積み上げた跡。現状はこの櫓のある場所は志免町営のグラウンド、コミュニティーセンターが整備されている。すぐ下には石炭を運び出していた香椎線の支線の志免駅跡が公園として残っていた。

画像34

画像37

博多駅バスターミナルから西鉄バス32・33・37番が徒歩10分くらいの下志免バス停に停まるので、そこから歩きました。香椎線の須恵駅から2kmくらいあるのでさすがにこの炎天下ではやめておきました。

そして最終目的地の小倉へ。大分行きの特急ソニックへ。日本の鉄道車両で一番好きな885系を狙ってのりました。外観もさることながら、豪華な内装に大きなガラスのラウンジ。

写真左奥に見える青いソニック883系も人気よね。さすが水戸岡デザイン。

画像38

画像31

画像32

本日の成果(新規乗車区間)

九州新幹線 鹿児島中央~新八代 137.6km
JR九州全線制覇!!!










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?