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【栗原政史おすすめ】写ルンです。再ブームを起こした写真家・奥山由之

こんにちは、栗原政史です!

最近は、めっきり寒くなりましたね⛄️

今週までは少し秋が残った感じでしたが、来週からは冬へと突入していくみたいですよ、寒いのは苦手です...

そんな本日ですが、写ルンです。再ブームを起こしたと言っても過言ではない写真家・奥山由之さんについて書いていこうと思います。

プロフィール

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1991年東京生まれ。2011年『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞受賞。2016年には『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。主な写真集に『As the Call, So the Echo』『The Good Side』『君の住む街』『POCARI SWEAT』『Los Angeles / San Francisco』などがある。主な個展は、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム(16年)、「君の住む街」表参道ヒルズ スペースオー(17年)、「As the Call, So the Echo」Gallery916(17年)、「白い光」キヤノンギャラリーS(19年)など。また、映像監督として数多くのTVCM・MVなどを手がけている他、近年では、広告・CDジャケットなどのアートディレクションも行なっている。今秋、新作写真集『The Good Side』をフランスの出版社・Editions Bessardより上梓。

奥山さんは1991年生まれとかなり若い作家さんです。
なのにこんなに多く活躍されているなんてすごいですね。
フィルムの淡く美しい感じが奥山さんの写真の特徴です。

代表作① 「Girls」

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浅い眠りの中で繰り返される、脆く儚い夢。いつの日か出会った誰かが光にまぎれる。そんな精神的イメージと感情の記録を表現した写真家・奥山由之。第34回「写真新世紀」優秀賞を受賞した奥山の代表作『Girl』

この作品で、写真新世紀優秀賞を受賞されてデビューしました。
モノクロとカラーが合わさった、なんとも遠い懐かしい記憶が蘇ってくる写真群です。
美しさと同調して、何か憂鬱とした悲しみなどが伝わってくる作品ですね。


代表作② 「BACON ICE CREAM」

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『BACON ICE CREAM(ベーコン・アイスクリーム)』は、デビューから現在に至るまでの写真を作品からクライアントワークに至るまでジャンルを超えて構成した写真集です。この世界の色、かたち、光、ぜんぶ。ページを繰るほどに、断片的なイメージが積み重なっていく。
無用な脈絡をそぎ落としたのか、なんど見返したってその奥にある思惑を読み取れやしない。
だけど同時に、こんな感触もはっきりと訪れる。
どの写真にも、すべてが含まれているんじゃないか。
ああ、世界がちゃんと要約されてここにある、と。

この写真集は、奥山さんが作品とクライアントワークまでの全ての写真を断片的に集めた写真集となっています。

多くはクラインとワークと作品と話kれてしまう場合が多いですが、奥山さんは、ふつうは見過ごしてしまいそうなどんな片隅からも、散らばった世界の要約を拾い上げます。それらに場所や時間は関係なく、実にシンプルな彼の一定した視点のみが共通して記憶に残ります。


代表作③ 「flowers」

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奥山由之が長年撮りつづけたこのシリーズは、亡き祖母が暮らしていた家で撮影されました。この場所をいま自身のアトリエとする奥山は、射し込む光に、庭に揺れる草木に、生前の祖母を偲び、多くはなかった会話をあらためて紡ぐように、花を撮り重ねてきたのです。80年代に祖父が使用していた110フィルム(ワンテンフィルム)という小さなフィルムを用いて撮影された花々は、部屋のクラシックな意匠やカーテンとも合わさり、花と向き合う自由な視点や角度に引き付けられます。中でも、窓という絵画的なモチーフを用いて、外部の流動感や瑞々しさと内部のほの暗さを印象づけ、内から外への眼差しや、光の中で花に近づく揺らぎある視点において、祖母と自身とを重ね合わせています。窓に映り込む花と、ここにある花。窓を挟む室内の花と、庭の花。花を撮ることによって無数の対話が交わされます。その流れのなかに織り込まれるキッチンや書斎、寝室など空間を撮った写真には、異質な視覚が生じています。大判カメラのコンタクトシートや中判カメラ、35ミリ、ポラロイドなど様々なカメラを用い、生前の祖母の視点、亡き祖母の漂う視点、そして自身の視点が現れるようです。一枚の写真における視線の重なり、そして全編を通じての視点のレイヤーは「flowers」の大きな試みといえるでしょう。また、一冊のなかに融け合う、古い家族アルバム、祖母と共にあった家や家具、そして今を咲く花という時間軸のグラデーションは、写真のフォーマットや手法においても表出されています。祖母が生きていた時代から存在したフォーマットと、片やコンタクトシートのスキャニングや、映像から静止画へと切り出されたもの。「flowers」の奥行き、眼差しや感覚の混交に、幅のある時間・歴史が息づいています。

この作品は、奥山さんの祖母が生活されていた家で撮影されております。

その家で、花を撮影することで、祖母と向き合って会話しているように感じるそうです。

また、写真表現としても「過去」を花という「今ここでしか咲かないもの」をモチーフに使って浮き彫りにさせています。

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