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「とびラー」の消しゴムはんこ

「永遠の都 ローマ展」に行って参りました。

会場にあった看板より…

その展示が終わった出口に「アンケート」を記入するコーナーがあって、その、さらに奥に、ひっそりと、アートコミュニケータ―さんたちが「ラボ」の活動としてやっている「消しゴムはんこ」を紹介するコーナーがありました。

展示されていた「はんこ」の数々…

これは「障害者のための特別鑑賞会」に「はがき」で申し込みをされた場合に、抽選で当選したら、チケットが送られてくるのですが、その封筒に押されている「はんこ」のことです。

アート・コミュニケータ(※通称「とびラー」さんです)が、消しゴムはんこを、ひとつの絵柄を一人が担当して、いくつも作成して、それを封筒に押していく作業を、ボランティアで行っており、毎回、特別展ごとに、そのテーマに合わせ、毎回「ラボ」(※運営するチームのこと)を立ち上げて、行ってくれています。

「はんこ」を作っている様子

ひとつひとつの「はんこ」を見てゆくと、けっこうクオリティの高いのが判ります…中には「消しゴムはんこ」だとは思えないものも、あったりします。

この「消しゴムはんこ」がスタンプされた封筒を見れるのは「障害者のための特別鑑賞会」に申し込んだ「障がい者」の方で、かつ、葉書にて申し込みをされた方に限られます。加えて、自分のところに送られてくるのは、ひとつの絵柄のみなので、こうやって、全ての絵柄を確認できるのは、すごくレアな経験なのです。

さて、皆さんは、東京都美術館が、障がい者のためだけに、休館日に、美術館を開けて「特別鑑賞会」をやっているのを、ご存じでしたでしょうか。かれこれ10年くらいの歴史があるそうで、その当時の美術館、館長さんが、フランスの美術館を視察したときに、「障がい者」の方だけに向けて美術館を開放している営みがあることを知って、ぜひとも、うちでもやろう!という「鶴の一声」にて、はじまったのが「きっかけ」だそうです。

https://www.tobikan.jp/learn/accessprogram.html

わたしは「障がい者手帳」を持っている「障がい者」なので、今回の「ローマ展」にWEB申し込みをしたので、このステキな「はんこ」が押してある封筒は自宅に届いていないのですが、こうして全種類の「はんこ」を一望できたので、とても満足でした。

ちなみに、前回の「マティス展」は、特別鑑賞会、400名の定員に対して、ほぼマックスの申し込みだった(人気があって盛況だった)そうなのですが、今回の「ローマ展」は、もう少し、申し込み人数が少なかったそうで、おかげて、10月10日(火)の当日は、わたしは午後の早い時間だったのですが、よい意味で閑散としていて、車椅子の方々も、気兼ねなく移動ができて、とてもいい感じの混雑具合でした。

という訳で、今回は、アート・コミュニケータ(※通称「とびラー」さん)たちの、活動の一環である「消しゴムはんこ」をご紹介してみました。

では、また、いずれ...。

サポートして頂いた金額は、その全額を「障がい者」支援の活動に充当させて頂きます。活動やってます。 https://circlecolumba.mystrikingly.com/