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『恋愛論』

『恋愛論』といえば、スタンダールのそれが有名です。
Wikipedia(日本語版)のリンク先を、以下に貼っておきます。

書いたのは、以下のような風貌の人物です。

現在は、パリはモンマルトルの墓地に眠っています。

墓碑銘は「ミラノ人アッリゴ・ベイレ書いた 愛した 生きた」である。
※アッリゴ・ベイレは、スタンダールの本名

この「愛した」人物が書いた『恋愛論』です。

わたしが、スタンダールの『恋愛論』を知るに至った経緯は、たしか、澁澤龍彦が評論の中で取り上げているのを読んで、その題名を知った…のだと思います…今から、30年以上も前の記憶なので、定かではありませんが…。

『スタンダール』(「人と思想」シリーズ)の巻末にある略年譜によると、スタンダールというペンネームを初めて用いたのが34歳とのこと。36歳で『恋愛論』を着想、39歳のとき、同書を販売するに至っているようです。

恋はスタンダールの永遠のテーマであった」と、本書において、著者、鈴木昭一郎氏は、書いております。

この鈴木氏の書いた『スタンダール』(「人と思想」シリーズ)を読むと、わたしの手元にある、人文書院の『スタンダール全集』が、スタンダールの書いたものを網羅しているものではなく、むしろ「選集」ないしは「著作集」に近しいものだと分かるのですが、その第8巻が『恋愛論 恋愛書簡』となっており、とくに「恋愛書簡」は、スタンダールが書いた恋文が収録されており、興味深い構成となっているように思われます。

今、わたしは『恋愛論』の第59章…これが本書の最終章なのですが…「ウェルテルとドン・ジュアン」にて、読書会のテーマにできるか?を夢想しております。もしくは、第37章「ロクサーヌ」か?

それぞれを、岩波文庫の訳文と、『スタンダール全集』のそれと比較してみたのですが、どうやら、シンプルという意味で、全集のほうが日本語への転移が上手であるような気がします。一応のこと、岩波文庫のリンク先も、以下に示しておきます。全2冊です。

さて…このスタンダールの『恋愛論』が、読書会の発表テーマになるのか?は、だいぶ先の…おそらく来年のことになるかと思われます。

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