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遼を語る会

司馬遼太郎に特化した、今どき珍しく「オンライン」ではない、対面型の読書会が東京は「あきる野市」で行われており…

これに、創立当初より、毎月第四火曜日、欠かさず参加していたのですが、都合により、7月と8月、今月と来月を最後に、出れなくなってしまうことになったので、残る2回分のテーマを、何にしようか、考えていた矢先のことなのですが、最近、井筒俊彦氏の著作をいろいろと読みながら調べておりまして、以下のようなPDFファイルを、Googleにて検索していたら見つけました。

おそらく、どちらかの図書館における閲覧用資料だと思われるのですが、そこに、次のような記述がありました。

◆ 参考文献 ~この人をもっと知るために~
<図書(部分)>
二十世紀末の闇と光/司馬遼太郎著(司馬遼太郎対話選集 5) 文藝春秋 2003 年 p <914.6MM/830/5> 資料番号 21587837
アラベスク/司馬遼太郎著(十六の話) 中央公論社 1993 年 p45-64 <914.6CC/407> 資料番号 20648804

「閲覧用資料」より引用

井筒俊彦という人物を「もっと知るため」の参考文献として、司馬遼太郎の対談と、エッセィらしき短文と、2つが紹介されておりました。それぞれのタイトルを抜粋致しますと…

  • 『二十世紀末の闇と光』

  • 『アラベスク』

上記、2篇となります。

わたしが「遼を語る会」から退くのも、あと2回の参加回数なので、ちょうど好都合かな…とも思いまして、「アラベスク」、「二十世紀の闇と光」のほうは、もうすでに、図書館で貸出しまして、PDFファイル化したものがございます。もし、よろしければ、ご覧下さいませ...。

司馬遼太郎の生きた時系列で申しますと、まず中央公論社の持ちかけで「井筒俊彦」氏と「対談」をやって、そのあと井筒氏が亡くなったので、公の席で出会った最後の人となったのだから、何か文章を書いて欲しいと、これもまた出版社(中央公論社)に迫られて「井筒俊彦氏を悼む」という副題を持つ『アラベスク』という短文を書いた訳なので、本来であれば『二十世紀末の闇と光』を先に読書発表してから、続いて『アラベスク』と渡ってゆくのが王道なのでしょうが、自分は根っからの天邪鬼なものですから、筋を外れまして、まずは、7月度、『アラベスク』を、第四火曜日(7月23日)に読書発表、8月度、第四火曜日(8月27日)に『二十世紀末の闇と光』という対談のほうをやりたいと、そう願っております。

さて、今回、この2つの文章に共通するのが、その書かれている内容が…ないしは対談の相手が、井筒俊彦氏である…ということです。

「井筒俊彦」とは誰か?となったときに、わたしの知るかぎり、いちばん便利なサイトは、慶応義塾大学出版会の特設サイト「井筒俊彦」になります。ぜひ、一度、ご覧になってみてください。初学者には、だいぶ勉強になる構成になっております。

こちら上記の「特設サイト」から、さまざまにリンク先を読んでいって、若干、知識の嵩上げをしてから、井筒俊彦なる人物について知っておいた後からのほうが、今回の司馬遼太郎が書いたエッセイ『アラベスク』も、対談『二十世紀末の闇と光』も、まったく異なった層で捉えることになると思いますので、再三ながら、おススメです。

では、7月末、8月末の「遼を語る会」を心待ちにしながら…。

ごきげんよう、さようなら。

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