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「告白録」とアウグスティヌスの発展の経路(書簡21の1)

わたしたちは、現在、一冊の書籍を目の前にして、投稿をしています。

『省察と箴言』
ドイツの神学者フォン・ハルナックが、初期キリスト教神学者最大の思想家アウグスティヌスの著作から抜粋・編集、この巨人の思想の全貌を伝える。

【序言より】

この冊子はアウグスティヌスを現代に近づけようとする。5世紀から17世紀に至る12世紀を通じて、アウグスティヌスは全西洋の教養的、神学的、哲学的諸観念を、最後には政治的諸観念をも支配していた。それにみではない。かれこそはじめてラテン語をもって霊魂の旋律を伝え、そしてラテン語とその諸派後に、加えてゲルマン語にもキリスト教的な霊魂を興へて心情を語らしめたのである。今日でもなお、内観するものは彼の諸感覚をもって感覚し、キリスト教敬虔は西洋のすべての教会においてのみあらず、思想家や詩人おいても、パスカルにように彼の言語を語っている。

アウグスティヌス『省察と箴言』 序言(3頁)より引用

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48字
岩波文庫では「品切れ」になっているハルナック編『省察と箴言』を読むことができます。

本書は人類の偉大なる指導者アウグスティヌスの全貌を,その著作の抜萃によって示そうとするものである.ここに見られる現実に対する鋭感,真理認識…

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