見出し画像

古本の中の宝物▶youco

横浜読書会KURIBOOKS参加者 youco です。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
~参加者募集中~

こんなことを堂々と公言すると、「本当の本好きじゃない」とか、「出版界に貢献してない」とお叱りを受けそうですが、私、本はたいてい古本を購入します。それも、古本でないと手に入らないから…という理由ではなく、たくさんの本を読むために、単価の安い本を購入するのです。

けれど、それ以外にも理由はあります。

古本というのは、たいして古いものでなくても、“どこかの誰かが読んだ形跡”というものを孕み、とても味わい深いものに変質していることが多々あります。本以外でのお下がりや中古品はほとんど手に取らない私ですが、本に関しては、セピアに色褪せた紙すら好ましく感じます。

そして時に、本当に稀にですが、本の中から宝物を見つけることがあります。

それは、どこかの誰かがこの本を購入した時のレシートだとか、どこの誰ともわからぬ方の名刺といった、栞のように挟んである小さな紙片です。

私が行ったことのないすごく遠い街の本屋さんの住所が印字されたレシートや、何年も前の日付が印字されたレシートなどが挟んであると、「うわー!」とひとしきり興奮し、どういう経緯をたどって私の手元に来たのだろう…と、その小さな紙片の旅に心を馳せます。

私自身、学生の頃は、新幹線に乗っての帰省の折、新幹線の改札を通った先にたたずむ1~2坪ほどの本屋さんで、道中読むための本を慌ただしく選び、夢中になって読んだことが何度もあります。意識せぬまま、本は私と一緒に旅をしていたのですね。

そして、今まで私が手にした宝物の中でも一番の宝物は1枚の栞(見出し画像左)です。

「第4回 読書まつり」の栞。

東京・埼玉の5つの書店で協賛して開催されていたらしいのですが、裏を見てびっくりしました。

開催期間<昭和58年8月~>と書いてあります。西暦でいうと1983年…40年前の栞です!

きっと長い間、どなたかの蔵書とともに本棚にしまわれていたのでしょうね。それとも、何人かの手に渡ったけれど、誰も回収せず、私のところまでたどり着いたのでしょうか…。

最近では、書き込みがある本は買い取らないお店も多いらしいので、書き込み自体はあまり目にすることはありませんが、書き込みよりも雄弁にこの本の軌跡を知らしめてくれる宝物の存在は、私の想像力を掻き立て、ちょっぴりお得な気分にさせてくれるものなのです。

今回のテーマは、共感していただける自信が全くありません…。(以前家族に話したときもキョトンとされましたし、読書会でお話ししたときも皆さんキョトンとされていた気がします。)

あなたも「実は私もこんなニッチな楽しみ方をしているよ~」と、読書会で暴露してみませんか?笑

皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
~参加者募集中~

【投稿者】youco

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?