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私が貴船さんに行かないと!

 自宅からいくつかの電車を乗り継ぎ、青もみじのトンネルをくぐって着いた場所は。

 

 京都の奥座敷と呼ばれる「貴船(きふね)」。もう一つ先の駅は終点「鞍馬駅」。

 昨夜までの激しい雨は今朝になってカラッと上がり、晴れ間も出てきました。

 しかし、大量に降った雨は山を下りこの貴船川に流れ込み、道路を横切っていきます。

 この貴船川の水は、貴船口で鞍馬川に流れ込み、その鞍馬川は賀茂川に流れ込み、賀茂川は出町柳で高野川と合流して鴨川になります。最後は淀川(大川)として大阪湾にそそぎます。

 ここは少々崩れていました。貴船川の轟音と、山から流れ落ちる水の音で、少し恐怖を感じながら貴船神社まで歩いていきます。

貴船口駅からバスに乗ればいいのですが、なんとなくいつも往きだけは歩いていくのです。

マルハウツキの花も満開
貴船口駅から30分ちょい、妻とのんびり歩いて「総本社・貴船神社」に到着。
この石段と灯籠が有名でしょうか?登った先に本殿があります。

 「わたしが貴船さんに行かないと日本で水害が起こるから」

 
そういう妻に「日本のために行かないとね」とお供させていただきました。日本のあちこちで水害が起こると、「わたしが貴船さんに行って鎮めないと」と不思議な役目を感じているようです。

 本殿でお参りをして、続いて奥宮へと再び歩いていきます。結構歩きます。

貴船神社から20分弱歩いてやっと貴船神社奥宮に到着です。

 ここは今風に言えば、「マイナスイオンのシャワー」「癒しの空間」「パワースポット」ともいうのでしょうか。 呼吸が楽で、とても澄んだ空気。うまく表現できませんが、とても気持ちの良い場所です。しっかりと水害が起こりませんようにとお参りしてきました。

 お参りを済ませたら、もう足がガクガク。すでに1万歩も山道を歩いています。時間にして1時間くらい。
 ここから30分くらいかけてバス停まで下っていきます。バスに乗ったら、呆気ないほどすぐに貴船口駅に到着。

下り電車はすぐにやってきました。叡山電鉄に乗って帰りますが、寄りたい本屋さんがあるので途中下車します。

 この叡山電鉄に乗った時は、必ず立ち寄りたい一乗寺駅の「恵文社」という本屋さん。すでに時間も正午になっていたので、まずは腹ごしらえ。

 以前に寄った定食屋さんがお休みだったので、今日は前々回寄った大盛りの定食屋さん。お昼のAランチを注文しましたが、かなりのボリューム。ご飯は丼に山盛り。おかずも、ハンバーグ、クリームコロッケ、魚フライ2つ。
 妻も「食べきれないから手伝って」と、私の方にご飯とコロッケ半分お裾分け。結局すべて食べ切って「もうしばらく揚げ物みたくない」というほどいただき、フラフラしながら恵文社さんへ。

 何度訪れてもこちらの選書は素晴らしい。もう全部買って帰りたいくらい。たくさんの本を見て回って、今回チョイスしたのはこの2冊。それとエコバッグ。

 宮本常一氏の文庫「忘れられた日本人」は、以前断捨離したときに手放してしまった本です。結局また買い直しです。

 もう一冊の鶴見俊輔著「もうろく帖」は妻のおすすめ。文庫サイズですが2,000円+税です。後編もあってそちらはこれより少しページ数あって2,700円+税。今回は前編だけにしておきました。一般販売はされていなくて、ここでしか買えない本。鶴見俊輔氏(1922-2015)は京都住んでおられた哲学者です。

 そんな楽しい1日でした。帰宅して1杯お茶飲んだら午後3時30分。そのままベッドに倒れ込んで、起きたら午後5時半。

 昼ごはんが多くてまだお腹いっぱいだったので、晩ご飯は抜きにしました。

 この日の参拝で、もう日本の水害心配なしです!


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