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働き方を考える

サッポロビールとファミリーマートが共同開発商品「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」の商品デザインの一部に、誤表記(本来「LAGER」と記すべきところを、「LAGAR」と表記)があったため発売を中止したというニュースがあった。

本来であれば1月12日から数量限定で発売される予定だったが、この製品は1月8日に発売中止となった。

USJの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のWebサイトに海外クリエイターのuJidow氏がモデリングしたマリオの画像が使用されていたことが判明したというニュースもあった。

サッポロビールもファミリーマートもUSJも日本の一流企業だ。
通常であれば、こういった問題に対しては、(過去に似たような失敗や他社事例を研究しているので)チェックの仕組みや確認体制がシステムとして構築されているはずだ。

なので、こういったミスが起こることは通常であれば考えにくい。

だが、このような妙に仕事の質が落ちているようなミスは様々なところで散見されている。原因はそれぞれあるのだろうが、コロナ禍でジョブ型、副業・兼業の流れが生まれているし、リモートワークによる管理体制の欠如や新しい働き方が、仕事の質を落としている面を感じる。

日本の従来の働き方をスピード感が無くて効率が悪いというマイナス面を強調する論調は古くから存在しているが、日本が誇る丁寧で高品質な商品・サービスの提供という長所を評価する論調があっても良いのではないだろうか。

新しい働き方、システムを称賛し、盲目的に突き進んだ結果従来のストロングポイントを失っていては話にならない。
こういう失敗やミスが新しい働き方、管理体制、そして日本人の長所について今一度考えるきっかけになると良いと思う。

最近、日本が誇った責任感と勤勉さ、そして職人魂が衰退しているような気がして、とても悲しい。

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