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オリンピアンに見る集中力とモチベーション

一流プレーヤーと呼ばれる人たちは、自分でコントロールできるものだけに意識を集中させることができるそうだ。

コントロールできるものとは、自分の思考や行動、自分の夢など自分の力が及ぶモノで、コントロールできないのは、他人、結果、評価、環境など自分の力の及ばないものをいう。

結果は大切な要素だが、マグレでたまたま結果が出ることもあるので、結果だけに着目すると継続的に成果をだすことが難しくなる可能性がある。

しかし、プロセスをおさえていれば、何度でも結果を出せるようになっていく。
プロセスを把握した上で、行動の原動力になるのはモチベーションだ。

モチベーションには2種類ある。

一つは外的モチベーションと呼ばれるもので、報酬や肩書きなどだが、この致命的欠点は持続性が薄いことだ。

もう一つは内的モチベーション。

これは内側から湧き上がってくるいわゆるヤル気と言われるモノで、一流と言われる人は必ずこの内的モチベーションを持っている。

だから、人の見ていないところで、睡眠時間を削ってでも勉強や練習に集中することができる。

この集中力は実は訓練によって高めることができる。

コツは時間を短時間に区切ることだ。

そして「この5分間だけ」「今回だけ」と細切れの時間に意識を集中させる訓練を繰り返すのだ。

誰でも、ある程度は、ささやかかもしれないが、結構うまくできた、という成功体験を持っている。

それを思い返してみれば、その裏には、そのことに意外と集中していた自分を思い出すはずだ。

ただ、とはいえ今回のオリンピックに出場している選手たちが延期された1年間、モチベーションを保ち続けることは至難であったと思う。

それでも今回、結果を出した選手たちは己を高めるための集中を切らさなかったのだろう。

今回、見事満足できる結果を出した選手はオリンピックで優勝して目立ちたい、賞賛されたいという外的モチベーションに加え、そもそも好きだから、もっと上手くなりたいからと言う内的モチベーションが一般人のそれとは比較にならないものを持っているのだと思う。

モチベーションが成功への重要なカギのひとつなのだ。

オリンピックは一流選手という、自己研鑽のお手本を広く披露見することで、国民を総モチベートするという大きな役割を持っている。

参加した全ての選手に最大限の賞賛を送りたい。

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