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暮瀬堂日記〜枝豆

 二日前に買った枝豆を茹であげると、香ばしい湯気が漂った。氷水で冷やさず、熱々のまま塩を振って喰らうのが好きである。茹でながら金麦を数本飲んでいたので、喰らう頃にはほろ酔いであった。

  枝豆を弾けば殻の冷たさよ

 口に含むと、手が止まらなくなってしまうのが、酒と枝豆の特性である。
 山盛りになった殻に感謝しつつ、ついでに湯掻いたオクラの浸しを〆とした。

  花かつをオクラの上で踊るとは

(旧暦七月四日 立秋の節気 蒙霧升降【ふかききりまとう】候)

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