【ヘブバン】起きて死に、廻りて生きる話【⚠4章後半ネタバレ注意⚠】

この記事に関してはマジでどうしようかと悩んだ紅月シオンです
一昨日ヘブバンでオススメの曲の記事を作った訳なのですがその中でどうしてもネタバレになってしまう曲があったので改めてこちらで紹介したいと思います
タイトル通り4章前半から最新章である4章後半のネタバレしか存在しませんので気になる人以外はブラウザバックで、当店は文句を一切受け付けておりません




では開幕からブッチギリます、本当に最高な曲なんですよ起死廻生は、まさに4章の総決算と呼ぶに相応しい名曲
自分たちの真実を聞かされ戦う理由を改めて見つけようとする31A、その中でも「救世主になる」という目的を見据え続けてためぐみんにはあまりにも残酷な事実と目的までどうしても届かないもどかしさ、それらが積み重なってしまった結果ついにめぐみんが自ら除隊を申し入れて戦うことを辞めてしまった前半の最後
そこから習志野ドームまで行き、個性豊かすぎる住人たちとの交流を得て大元の逢川めぐみやその複製としてではなく1人の自分として生き、自分の内から湧いた感情のままに動き、最後には再び戦うことを選んだ4章後半
その一方で4章のヒロインであるおタマさんも自分の過去を月歌に話したりめぐみんから託された救世主を務めたりと凄く健気に頑張る姿に微笑みを浮かべつつも何処かで心配になってました

それを踏まえたうえで起死廻生を聞くとほんとに4章を思わせるワードがいっぱいあるんですよ
She is Legendの曲はメンバー全員が歌詞を持ち寄ってそれを月歌が歌詞にするのですが今回はめぐみんやおタマさんの歌詞が多く採用されたんじゃないかなってくらいそれを思わせるワードが多いんです

特にサビの【明日は別の誰かで君のことも忘れて武器も捨て生きてるかも】はめぐみんの事を思わせますが個人的には虎徹丸もここに入るんじゃないかなと思うんです
虎徹丸は戦艦ですが艦長時代のおタマさんとの相棒とも呼べる存在、そしてそこに鎮座するメインコンピューターもまたおタマさんに大きな影響を与えた存在でした

話は少し変わるのですが戦艦は役目を終えると解体されますがそれで終わりじゃないんです
解体された鉄は様々な形で再利用され人々の暮らしに関わっていく
【巡り巡り巡って、廻り廻り続けてまたこうして君と会えたんだよ】
船には魂が宿ると言いますがそれなら虎徹丸の魂は解体されても残ってるんじゃないかと思ってます
身体はもう戦艦じゃないしおタマさんの事も忘れてるかもしれないけどもしかしたら近くでおタマさんのことを見てる、そんな気がするんです

また断章として描かれた色っちの事を歌うかのような歌詞もまたありました、多分書いたのはカレンちゃんかな
【時に酷く醜い色に見えたとしても君は生きてるだけで美しい】
互いに美学を持つものとして意気投合したった3日という短い期間の中で師弟関係っぽくなった色っちとカレンちゃん
そんな中進めば芸術家としての感性とともに嫌な記憶まで蘇りそうな気を感じた色っち
そこで蓋しようとした色っちにカレンちゃんは激怒
「ずっと孤独に刃を研いでいたカレンちゃん」と「黙々とキャンパスに向かう色っち」を芸術という共通点で結び叱責し、その言葉で火がついた色っちも進むことを決意
その経験が歌詞に出てるんじゃないかなと思ってました

そしてサビの【君よ君だけであれ、僕も僕だけであり続けると誓うから】はまさに真実を知ってなお前を向き戦い続ける理由であり、自分たちが複製ではなく今ここに有る1つの原子、1人の存在として生きる
大元の人生の続きではなく自分たちの物語として歩んでいく
そんな31Aの強い決意と互いが互いを自分たらしめる強固な絆
それを表した最高の歌詞でした

最後の【同じ息を吸って、たまにふざけあって、そんな奇跡をまた選ぶ】はこれがヘブバンの根底にあるテーマとかなにかなんじゃないかなと思いました
月歌とユキはアーティストとファン、かれりんとつかさっちは殺人鬼と諜報員、めぐみんとおタマさんはサイキッカーと戦艦の艦長
いずれも普通に暮らしていれば接点などまるでなく、辛うじて月歌とユキがCDショップとかで会える可能性くらいしかありません
ところがそんな6人がセラフ部隊員として同じ部屋に住み、ふざけあったり助け合ったりして仲を深め、互いにかけがえの無い存在へと変わっていく
普通なら有り得ない奇跡がこうして結実した  
そしてそれが引き裂かれようともまた集って笑い、泣き、楽しみながら生きていける小さな日々
それが続いていく事をきっと奇跡と呼ぶのでしょう
そう、俺は4章の全てをここに見ました

もしかしたらまた辛いことがあって31Aがまたバラバラになる時もあるのかもしれません
でも月歌にはユキが
可憐にはつかさっちが
めぐみんにはおタマさんが
互いに互いを助けられる存在がいます
それが破綻しない限りきっとまたこんな日々が続いていくんじゃないかなと思うのです
人として【起】きて
人として【死】に
廻り【廻】って
また【生】きる
そんな小さくて愛おしい奇蹟のような日々
それをずっとみていたいなと思うのでした

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