バーチャル学会2022「お砂糖を辞書に載せるには」を終えての感想と今後の展望とかとか
学会を終えて
皆さま初めまして。普段は花譜ちゃん達を推したり、過疎配信をしていたり、作曲をしたり、VRChatで遊んだりしている紅林アオ(くればやしあお)です。
VRChatに触れていると、まれに「お砂糖」という言葉を耳にします。この単語はいわゆる調味料の砂糖ではなく、ソーシャルVR空間におけるアバターを介した恋愛に近い関係性、または交際にあたる行為であると捉えられています。(諸説あり)
その「お砂糖」という言葉を、もし国語辞典に載せるのであればどのような説明が適しているでしょうか、と考えたのがバーチャル学会2022での発表に関する土台となっております。
考察方法としてはGoogleフォームでアンケート取って皆さんの認識を探った感じですね。
で、本来は「国語辞典に載せるときはこれこれこのような説明が適当である」( ー`дー´)キリッ
という感じで締めるつもりだったのですが、ここで緊急事態発生です。
このお砂糖という言葉。「~する」という使用法と「~になる」という使用法が両立できる稀有な語であったことが判明。
例えば「結婚する」とは言いますが、「結婚になる」とは言いません。「恋人する」とは言いませんが「恋人になる」とは言います。口語的表現で「今恋人してるわ~」という表現が認められるケースはあるが、「お砂糖する」「お砂糖になる」ほど綺麗に両立はしていません。
最終的に、辞書に載せる云々をそっちのけで「~する」「~になる」を両立できる語を講聴者のみんなと探し始める学会になりました。楽しかったです。
「お砂糖=オノマトペ的用語説」
さて、そんなバーチャル学会2022でしたが講聴者の方からあるご意見が出てきました。
「ラブラブする」と「ラブラブになる」は両立できていませんか??
・・・確かに。
よくよく考えてみると、「キラキラ」「もこもこ」「ふわふわ」などオノマトペ(擬声語)には両立できる単語が多い。(「わくわく」「ドキドキ」など、ちょっと両立には違和感があるものもあるので全て当てはまる訳ではなさそう)
そもそも「お砂糖」はオノマトペじゃないだろ!いい加減にしろ!!とツッコミが聞こえてきそうですが、「お砂糖」自体全く新しい用法の単語である可能性が捨てられないのだから、考察してみる価値はありそうではありませんか?
というわけで、いつ発表できるかわかりませんが「お砂糖」と「オノマトペ」の比較についてまとめて発表をしてみたいと思います。
よろしければそちらも見てみていただけるとありがたいです。
それでは
紅林アオでした。