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読書記録:ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ)

 幼い時に家族に見捨てられたカイア。村の人々から差別されながらも自然の中で独り生き抜いていた。そんなある日、彼女に殺人の容疑がかかる。

 作者は動物行動学の博士ということもあって、自然の情景や動植物の描写が非常に細やかで想像力を掻き立てられる。
 それに加えて、主人公カイアの成長譚でもあり、ミステリ作品でもあるこの本の奥深さがある。
 
 自然の美しさと残酷さが見事に描かれ、それがカイアの有り様や周囲の人間関係にしっかりと反映されている。

 素晴らしいの一言に尽きる。
 そんな一冊。

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