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フランス語の切ない響きが美しい

本や映画で表現される"煙草"はすごく魅力的だ。気怠げな表情、哀愁の漂う様子。

映画の中で煙草を吸うシーンを観ると、無性に自分も吸いたくなる。

フランス映画、「アデル、ブルーは熱い色」を鑑賞した時も、エマが煙草を吸う姿に自分を重ね合わせ、煙草を燻らせた。

高校生のアデルは、道ですれ違ったブルーの髪の女に、一瞬で心を奪われる。
夢に見るほど彼女を追い求めていたその時、偶然バーでの再会を果たす。彼女の名はエマ、画家を志す美学生。
アデルはエマのミステリアスな雰囲気と、豊かな知性と感性に魅了される。

興味の対象が同性であることを隠して異性とセックスしたからか、また相手に付き合いの長い恋人がいたからか、アデルの表情には終始、切なさが漂う。

LGBTQIAの一員として、共感を隠さずにはいられない。胸の締めつけられる映画。

コロナの影響で2年もオンライン開催となっている東京レインボープライド。
この映画の中では、フランスのレインボープライドの様子が映し出される。

あの高揚と切実さの混じり合うイベントが、来年こそは、オフラインで催されてほしいと心から思う。

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