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短編小説 【適度な異名】

俺『高橋 秀樹』は小さい時からあだ名が変だった。例えば伝説の鍛冶師とか、ただ泥団子をピカピカになるまで磨いてただけなのに、他にも未来が見える男とか、たまたま運がよかっただけでうまくいったものが伝説とかつけられて
異名負けしていた。


中学生になったらなぜか新しく友達になったやつも

あっ、本気出せば月まで飛べる男でしょ。なんか言ってくる始末。
別に覚えてもらいやすいからいいのかもしれないが普通に恥ずかしい。
そのあだ名、異名から入ると思っていたより普通の人だね。って言われることのが多い。


だから2年生に上がった時に、自己紹介で名前で呼んでくださいって言ったら、伝説のとか信長の生まれ変わりのとかを前につけられほんとに異名のついている賞金首みたいな感じで呼ばれてしまった。



なんで変なあだ名をつけられてしまうのかと考えていると、とあることを思い出した。それは小学校に入った時に音楽室で見た音楽の父という時からあだ名が変だった。例えば伝説の鍛冶師とか、ただ泥団子をピカピカになるまで磨いてただけなのに、他にも未来が見える男とか、たまたま運がよかっただけでうまくいったものが伝説とかつけられて

異名負けしていた。




中学生になったらなぜか新しく友達になったやつも


あっ、本気出せば月まで飛べる男でしょ。なんか言ってくる始末。

別に覚えてもらいやすいからいいのかもしれないが普通に恥ずかしい。

そのあだ名、異名から入ると思っていたより普通の人だね。って言われることのが多い。




だから2年生に上がった時に、自己紹介で名前で呼んでくださいって言ったら、伝説のとか信長の生まれ変わりのとかを前につけられほんとに異名のついている賞金首みたいな感じで呼ばれてしまった。




なんで変なあだ名をつけられてしまうのかと考えていると、とあることを思い出した。それは小学校に入った時に音楽室で見た音楽の父という異名のついたバッハという音楽家がかっこいいと思って

俺は宇宙の父とか伝説の子供とか自分で行ってしまっている時期があった。
今思うと恥ずかしいが当時はかっこいいと思って言っていた。


少し学年が上がって俺が恥ずかしいと思い始めたときに友達がいじりで伝説の鍛冶師とか最強の音楽家とか言ってきたんだ。
もとはといえば俺のせいだったのかと気づいた。



高校生になって少し遠い高校に入ったから中学校で同じだった奴は一人もいなかった。だからもう異名を呼ばれることはないと思っていたら、普通に異名で呼ばれた。


友達の友達がいた。くそがと思った反面うれしかった。話せるやつもそいつのおかげでできたし、でも俺はあと少しで亡くなる。
なぜかって、心臓が正常に機能しなくなったから、これに気が付いたのは中学生の終わりぐらい。


血液がうまく循環しなくて、ほぼギリギリの状態だった。直すことはできないけど少しぐらい死ぬまでの時間を延ばせるといわれ手術をし1年間ぐらい延ばした。


つまりは余命が1年間ということだから今年中に亡くなる。
高校の奴に心配されたくなかったから誰にも言わずにそのまま亡くなった。


亡くなってから友達が知ったらしく本気で泣いてくれたらしい。まだ1年もいないやつのために泣けるいい友達を持ったなと天国で思った。


最後の最後葬式でも異名をつけて呼んでくれた。俺のために友達が最後まで笑顔で送ってやろうと考えてくれたらしい。


故人,『我々の天使 高橋秀樹』ご冥福を祈ります。

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