【空き家さんぽ 番外編】
Episode4 夕顔瀬町の大きなお家①
あっという間に更新がご無沙汰に。
楽しみにしていた皆さま、すみません…お待たせしました!
さてさて、次のお家は商店街のど真ん中。
商店街にある建物と聞いただけでなんだか楽しそうな予感!
盛岡駅から徒歩10分、夕顔瀬町商店街は旧国鉄時代、JR寮が近くにあり、駅員さんたちの飲み屋街として栄えた商店街。時代の流れと共にまちの雰囲気も移りつつあるけど、今なおスナックが多く残り、街灯には懐かしのお店の看板が連なっている。
メイン道路からは一本入るけど、古い建物を改修した人気のラーメン屋さんがあったり、若者たちの通学路だったりする、大切な暮らしのエリア。
↑昼間の商店街
↑近くには歴史あるお祭りが開かれる神社もある
今回はこの商店街にある、とある一軒のお家のお話。
ある日、賃貸物件として長らく募集していたものの、借り手が付かないというオーナーさんから相談を受けた。他の不動産屋さんからは解体しマンションやトランクルーム、駐車場など土地活用の話も出ていたそうだが、解体してしまうのはなんだかもったいない、どうすれば…と。
近くの商店街でも空き家を解体し気づいたら駐車場になっていた…という場面を見かけることも多くなってきた今日この頃。駐車場等も大家さんにとっては土地活用の選択肢の一つにはなるけれど、ここは古くからある商店街。解体してしまったらまちがどんどん廃れてしまう。
これはレスキューせねば!と、スタッフ一同いざ見学に。
元々オーナーさんのご家族が住んでいたというこのお家は築60年。南北に長い建物は住居にしては贅沢すぎる広さで、なんと店舗兼10DK。
↑外観はリフォームされていて古民家感はないけど、一歩入れば別世界。
↑1階は昔、和菓子屋さんの店舗としても使っていたそう。
↑南北に並ぶ和室から、奥に見える裏庭の景色が特に印象的だ。歴史が刻まれた床材と建具が裏庭の緑をより引き立てる。
↑太陽が差し込む2階廊下はお昼寝スポットに最適。当時の大工さんが間取りにこだわり、どの部屋からも廊下に出られるように階段を2つ作ったそう。
↑おまけに広い裏庭は井戸付き!
そして築60年も経っているのに建具のゆがみはなく、障子もきれいに張られている。これまで相当きれいに管理されてきたのだと、オーナーさんの強い想いを感じた。
そうとなっては
こんなきれいな状態で今まで残ってくれたお家と残してくれたオーナーさんに感謝しつつ、上手に活かしてくれる方を探すことに。
ほんとはディープなまち夕顔瀬編として空き家さんぽをしたかった…けど、今回も新型コロナウイルス流行の状況は変わらず…悔しくも紹介サイトへの掲載と個別案内のみ。
何件かお問い合わせを頂いた中で、これまで他の物件で問い合わせ頂いた皆さまにもお声がけしたところ、1組の事業者さんとの出会いがあった。
後半につづく。
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