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主役と脇役(エビフライ)

今日は不覚にも正月に風邪をひいてしまいました。ということでこちら寝ながら書いています。そういえば小さいときから正月とかクリスマスとかそういうタイミングで風邪をひいてしまって家族が豪快にご馳走を食べているのを横目によくおかゆをすすった事が度々ありました。

そこで、今日は寝ながら最近聴いていない音楽を久しぶりに聴いてみました。私はピアノを弾くので好きなピアニストがたくさんいます。
その中の一人のピアニストをぼんやり思い出しました。
そして音楽も以前からクロスオーバーなものが好きでした。学生時代によく聴いたアルバムにスティングのブリングオンザナイトという曲(ライブアルバム)がありました。スティングはポリスというバンドを経てポップスで絶大な人気の男性ミュージシャンでした。そのポップスで活躍するスティングが当時、一流のジャズミュージシャンを集めたバンドで作ったライブアルバムがブリングオンザナイトでした。

そのメンバーにケニーカークランドというクラッシック出身のジャズピアニストが参加していました。普通ポップスの曲ではシンガーが歌うと短い間奏があってまたすぐに歌になるのですが、ブリングオンザナイトではジャズのようにケニーカークランドがかなり長いソロパートを弾くのです。曲中スティングがソロが頂点に達して最後に「ケニーカークランド!」とそのしゃがれた声で叫ぶようにメンバー紹介をしピアノソロが終わります。(また続くバッキングのリズムもかっこよい)

当時はビバップといった早いフレーズが特徴であるジャズの名盤には耳を通していましたが、それに耳が慣れていたためポップスのなかでケニーカークランドが弾いたソロは衝撃でした。
スティングの「ケニーカークランド!」というしゃがれた掛け声で締めるソロを、おおげさではなく当時は何百回も聴いたと思います。スティングが主役なはずなのに脇役であるはずケニーカークランドが主役をくってしまうほどの印象でした。当時はまた早弾きにあこがれた部分もあってなおさら夢中になりました。

ということで今日は病床で久しぶりにスティングのソロの最後の「ケニーカークランド!」という掛け声の締めくくりに久々にしびれてしまいました。(少しだけハードな曲なので聴くのは一回にしてスローなリーコニッツを聴いて寝ることにしました。)

そういえば以前テレビ番組のインタビューで俳優の大沢たかおさんが、好きな食べ物は何ですか?と聞かれて「タルタル」と答えていました。
そして「エビフライはタルタルを食べるための棒だとずっと思っていた」とおっしゃられていました。

大沢さん。さすがにスティングに失礼だと思います。(ちがうか)

本日は以上です。ありがとうございました。


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